不老不死になれた?徳川家康の前に現れた不気味な「肉人」
CBCラジオ『伝令!武将が現世でラジオを始めたようです!』は、400年の時を経て現代に蘇った名古屋にゆかりの武将たちと足軽集団・名古屋おもてなし武将隊(R)が、日本の歴史を楽しく紹介する歴史バラエティ番組です。4月4日の放送では、徳川家康、加藤清正、陣笠隊の足軽・十吾の3名が出演し、家康が遭遇した「謎の肉人」について取り上げました。
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「この日何の日?」コーナーは、先週土曜日から今日までの1週間の日付で過去に起こった歴史上の出来事・記念日を解説。
話題は1609年4月4日に徳川家康が謎の肉人(にくじん)に遭遇した件について。
「肉人」と聞いて戸惑う加藤清正と十吾。
徳川家康「これはな、儂、徳川家康が城におったらな。まるで人のような不思議な肉の塊を見たという、そういう出来事じゃ」
加藤清正「徳川様、何か体調でも悪かったのでござるか?」
家康「体調が悪かったわけではない。儂はな、駿府城におったわけじゃな。政治の仕事を駿府でしておったわけじゃ。この頃は関ケ原の戦い(1600年)から9年後、儂が69才くらいじゃった」
家康は1605年、就任からわずか2年で将軍職を息子の徳川秀忠に譲って駿府で隠居。実権は大御所として家康自身が保持していました。
不気味な風貌の何かが現れて大騒ぎに
ある朝、駿府城の庭に奇妙なものが現れたという連絡を受けます。
よく見るとこどもほどの大きさで、肉の塊のような姿。手はあるものの、指がなく、ただ不気味に庭に立っているだけだったそうです。
清正「拙者でも恐れますな」
家康「恐れおののいて驚いた儂の家臣たちが騒ぎ立てたんじゃ。しかし、そやつは指のない手で上を指しておったんじゃ。捕らえようにもな、ものすごく素早いんじゃ」
正体不明の肉の塊に、下手に刃を向けるのは得策ではないと考えた家康は、人目のない方へ誘導するように命じました。
不老不死になれる機会を逃した?
しかし、その肉人の正体を思わぬ形で知ることになります。
家康「あれは中国の古い書物にある『封(ほう)』というもので、食べれば特別な力を得ることができる珍しい仙獣であったかもしれんと、家臣どもが追い払った後に言ったんじゃ。清正よ、これを聞いてどう思う?」
清正「もし拙者が徳川様の身であったならば、すぐにでも捕らえて我が手元に置いておきとうござりますな」
家康も、清正と同じことをしようと思ったものの時すでに遅し。人気のない方へと誘導してしまった後であり、しかも非常に素早いために捕まえることはできないままに終わりました。
家康「儂は非常に惜しいことをした!と思ったわけじゃ」
この肉人は妖怪の「ぬっぺふほふ(ぬっぺっぽう)」とも言われており、肉人の一部を食することで特別な力、すなわち不老不死になれたかもしれぬということを知った家康は非常に悔しがったと伝わります。
家康の趣味と言えば薬草などを調合したり、飲んだりする健康オタク。もし肉人の一部を食べていれば、そんな事をしなくてもよくなったかもしれないと未練たっぷり。
その後、清正や十吾も巻き込んで「もし不老不死になったら何をしたいか」について熱く夢を語り合うなど、史実とはまた違った話題が続きました。
あくまでも伝説の類ですが、肉人がなぜ家康のもとに現れたのかも気になります。しかし、真相は闇の中です。
(葉月智世)
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