「レトロじゃなくて遺品だよ」30年前の一張羅を自慢した父の大誤算
4月15日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』、この日のテーマ「後悔しました」には、レトロファッションブームに乗ろうと、クローゼットの奥から30年前の"宝物"を引っ張り出した父親のエピソードが寄せられました。北野誠と松岡亜矢子が、バブル時代の服の意外な活用法にも話を広げます。
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「先日大学2年生の娘がリビングで、『明日、友達と古着屋巡りをするんだ』と楽しそうに話していました」(Aさん)
最近の若者の間でダボっとした古い服を着るレトロファッションが流行していることは、自称・情弱なAさんも知っていました。
少しでも娘との会話の接点を持とうと、Aさんはクローゼットの奥からある“宝物”を引っ張り出してきました。
それは、30年前に当時付き合っていた彼女(現在の妻)とのデートに着ていた、肩パッドがしっかり入ったダブルのスーツと派手な原色のポロシャツです。
「『見てみろ。これぞ本物のヴィンテージだ。明日これを着ていったら一目置かれるんじゃないか』と自信満々にプレゼンしました」(Aさん)
ところが、娘とそれを横で見ていた大学4年生の息子は一瞬フリーズ。その後ふたりで顔を見合わせてお腹をよじらせて笑い出したというのです。
父の幻想が崩れた瞬間
「娘からは『パパ、それはレトロじゃなくて遺品だ』と一蹴され、息子からは『何その肩パット、ガンダムのコスプレしてたの?』と追い打ちをかけられました」(Aさん)
しかし、Aさんが一番後悔しているのはその後の妻のひと言です。笑い転げるこどもたちを制するどころか、Aさんのポロシャツを指差してこう言い放ちました。
「『懐かしいわね。でも私それね、当時からダサッと思ってたの』。30年越しに突きつけられた衝撃の事実。私の膝はガクガク震えました」(Aさん)
あの日クローゼットの扉を閉じたままにしておけば、「昔はお洒落だったかもしれない父親」という幻想の中にいられたはずと悔やむAさん。
Aさんの宝物だったヴィンテージウエアは、妻によって窓拭き用の雑巾へとその姿を変えようとしているそうです。
バブルの服の行き先
松岡「ウエスになっちゃう」
北野「いい感じですよね。肩パッドのとこを外して綿だけで拭いたらどうですか」
松岡「そうね、クッション性もあるし(笑)」
Aさんが30年前の肩パッド入りのダブルのスーツをまだ持っていたことに驚く北野。こうしたバブル時代のスーツは、所属する松竹芸能の衣装部に送ると非常に喜ばれるそうです。
1990年代のドラマなど、時代の再現が必要な場面で重宝されるため、北野自身もバブル時代に来ていたダブルのスーツを相当数送ったといいます。
松岡「同じダブルで、いくら今流行ってるといっても、当時の形じゃないんですよね」
北野「絶対違いますからね」
年月を経て価値が高まったものがヴィンテージ。ただ古いだけではヴィンテージとは呼べないようです。
(minto)
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