「また失敗しないか」の声。ゲームやアニメ産業を国が支援
アニメやゲームなどのコンテンツ産業をめぐり、政府は国主導で振興を図るため、新たに司令塔の組織を作る方向で検討に入ったと朝日新聞が報じました。認可法人を設立し、シンクタンク機能や補助金などの予算執行を一元化する方向とのことです。コンテンツ産業の支援といえば、2013年に安倍内閣の肝入りで始めた「クールジャパン機構」がありましたが、これが巨額の累積赤字を産んだこともあり、その二の舞にならないか心配なところです。8月26日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員がコンテンツ産業への国の支援は本当に効果があるのか、解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと山本衿奈です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くクールジャパン機構はどこへ行った?
そもそもクールジャパン機構を設立する前から、日本のアニメやゲームが海外で話題になっていました。民間の活力を生かすべきものを国が主導してうまくいくものなのでしょうか?
この疑問に対し、石塚と永岡はレストランに例えて話しました。
石塚「料理の仕方がわからない人が俺に任せろと。『俺がうまいもの作ってやるわ』って言っても、包丁の使い方も実はよくわからなかったとか、火加減がわからなかったっていう人が作ったら一応出てきたんだけど」
永岡「お偉い先生なんでしょうけど、その人の調理法は違う方では良いのかもしれないけど、こと料理に関しては違うんじゃない?みたいな」
石塚「早い段階で料理人を変えろとか、料理人もっと練習しろとかそういうことを言わなきゃいけない。
だけど力が強すぎるもんだから、『これちょっとおかしいんじゃないの?』『コックさん変えた方が良いんじゃないの?』って思っても誰も言えないから、いつまで経ってもおいしいものができあがらない。
それでお金だけかかっちゃった、そろそろダメじゃない?ってことかな」
官民で34兆円もの巨額投資を計画
クールジャパン機構の失敗により、旗振り役としての政府の能力や役割に疑義が生じている状況。
そのため、新しい機構に対して国民の理解が広がるかわからないため、民間から人材を集めることが検討され、トップも民間から招こうとしています。
高市政権がコンテンツ産業の成長戦略で重視している17分野の1つに位置付けていて、現在、日本のコンテンツ産業の海外での売上高は年間で6兆円ですが、これを2033年までには20兆円にまで増やそうとしていて、そのために官民で34兆円を投資しようとしています。
ただ、民間もピンからキリまでありますので、投資先をきちんと精査しないとお金だけ取られるということにもなりかねません。
フランスで日本のアニメが大人気
一方で、ドラゴンボールの世界初のテーマパークがフランスのパリ近郊に建設されることをフランスとサウジアラビアが発表しました。なんと1兆1千億円を投じる大プロジェクトとなっています。
フランスでドラゴンボールの人気が高いのは知られていますが、なぜ日本発のマンガをサウジアラビアが計画しているのでしょうか?
まず豊富な資金があること。そして、石油産業だけでは将来やっていけないという考えから、エンタメ業界に力を入れているようです。
日本が主導していないという点は残念ですが、一方で支持率が20%程度と低迷中のフランスのマクロン大統領には「他に力を入れるところがあるだろう」と批判が寄せられているそう。
永岡は「盛り上がっているのは、われわれ日本のおじさんだけかもしれません」とまとめました。
(岡本)
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