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AIと一緒に考える?ChatGPTに「学習モード」が追加

AIと一緒に考える?ChatGPTに「学習モード」が追加

OpenAIは7月29日、ChatGPTに新たな「学習モード」を追加したと発表しました。従来の即時回答型とは異なり、ユーザーと一緒に段階的に思考を深めていく機能です。7月31日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと山本衿奈がこの話題について語り合いました。

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一緒に考えて答えを導き出す

通常モードのChatGPTでは、「AIと現代社会をテーマに200字で論文を書いて」と指示をすれば、200字で答えが出てきました。

しかしこの新しい学習モードでは、「主張を立てる?それとも現状説明にする?」と逆に問い返してくるそう。
また「何も決まってない」と送ると「じゃあ構成から一緒に考えよう」と提案されるとのこと。

これによって、理解力や思考力の低下を防ぎながら、一緒に考えていくスタイルでタスクを達成させることができます。

山本「AIを使っているのに、自分オリジナルの論文ができてしまうというところがすごいですよね」

永岡「卒論をChatGPTに丸投げする後輩がいたけど、そのままだと先生にバレる。でも、このモードを使えば、『いけないことなのかな?』って一度考える余地がある。むしろちゃんと勉強してるとも言えるかもしれない」

友達よりも気が合い、先生よりわかりやすい

さらに、ChatGPTを「育てるもの」として捉える視点も示されました。
使えば使うほどAIが自分好みになるため、「思考の傾向も似てくるかもしれない」と永岡。

永岡「だから友達よりも相談しやすくなるかもしれないし、先生に聞くよりも端的でわかりやすい」

学習ツールとしての可能性を評価しました。

また、「私に甘くしないで」「多少なりとも難関を加えて教えてほしい」とリクエストすれば、より深く学べるのではないかと、前向きな期待を寄せます。

似顔絵捜査はAIよりも人の手

一方、AIの導入が進む中でも、人の手が重視されている分野もあります。
それが「似顔絵捜査」です。

AIで似顔絵を作れば精度は高くなりますが、リアルすぎると逆に想像力を限定してしまい、捜査の幅が狭くなるリスクがあるといいます。
そのため現在でも、似顔絵は捜査員が直接描いています。
細やかな特徴やニュアンスを人の感性で再現できる点が、AIにはない強みとなっています。

永岡も娘の写真をAIにイラスト化させようとしたところ、イメージを伝えても求めているものとは異なったそうです。
「ふわっとしたイメージをうまく汲み取ってくれない」と、AIの難しさについても語られました。

似顔絵捜査では描画の上手さよりも、「聞き取った情報を素早く正確に再現する力」が求められます。
実際、愛知県警では2024年度に163件の似顔絵を描き、そのうち33件で容疑者を検挙しているそうです。

AIの進化と、人の手による知恵と技術。
両者が補完し合いながら、これからの社会を形作っていくことが期待されます。
(ランチョンマット先輩)
 

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