BOYS AND MEN辻本達規が誘う「ととのい」の世界
毎週金曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、BOYS AND MENの辻本達規が自身の趣味について語っています。10月31日の放送で取り上げられたのは、ここ5年ほどで大きなブームを巻き起こしたサウナ。ブーム下では「ととのう」感覚を求める人たちにより各施設が連日大混雑となり、若者向けのお洒落なサウナ施設や個室サウナも誕生し、一大文化が築き上げられました。そんなサウナの魅力を語る辻本の熱弁に、パーソナリティの安藤渚七と榊原悠介アナウンサーが耳を傾けます。
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多趣味な辻本ですが、中でもサウナは「トップ3に入るほど好き」とか。
辻本「昨今のサウナブームで沢山の人に知ってもらったかと思うんですが、お二人はどうですか?」
榊原「私は入りません」
よくあるスーパー銭湯のサウナに入っても、暑くてすぐに出てしまうという榊原。経験はしたことがあるそうですが、苦手なようです。
安藤「私は結構好き。一人でサウナ目当てにスーパー銭湯へ行くこともあるし、友人とちょっとお高めな個室サウナに行ったこともある」
一方の安藤は辻本と同じくサウナ好き。「ととのう」感覚がわからないという榊原に、「一度ととのったら虜になっちゃうよ」と勧めます。
安藤「一番最初にととのった時の衝撃を忘れられなくて!バラくん、羨ましいな(笑)」
サウナに通う人の多くは「ととのう」ことを目的にしているかと思いますが、その心地よさや感動をこれから新鮮に経験できる榊原を「羨ましい」と言うほど、「ととのう」には魅力があるようです。
「サ活」とは
そもそもサウナとはどんな場所なのか。そして「ととのう」を求める人たちは、一体何をしているのか。案外知らない人も少なくないのではないでしょうか。
辻本「サウナって普通だったらあり得ないほど高温なんです。80度から場所によっては120度くらい」
まずはそんな高温のサウナで発汗をします。時間はだいたい6~12分が目安なのだとか。
辻本「そしたら、次は水風呂に入ります。だいたい平均すると15度くらいです」
サウナで火照った身体を、今度は水風呂でクールダウンさせます。こちらは1~2分。
サウナ―の中には、4度や5度といった一桁台の水風呂に好んで入る人もいるそう。自分好みの温度や時間を見つけるのも楽しみの一つのようです。
辻本「その後は外気浴。あるいは外がなければ休憩。これをワンセットとして、それらを3セット位繰り返すことで非常に良い「ととのい」が得られる。この一連の流れがサウナ活動、いわゆる『サ活』なんです」
結局「ととのう」って何なの?
ここでサウナ経験のほとんどない榊原からこんなコメントが。
榊原「外気浴までがセットなんですね。水風呂までだと思ってた」
辻本「外気浴で休憩をするために、サウナに入って水風呂に入っているので」
どうやら「サ活」の本質は、サウナではなく外気浴にあるようです。その理由は「ととのう」の正体にありました。辻本が「ととのう」という現象について解説します。
辻本「交感神経、副交感神経というものがありまして、人間でいうアクセルとブレーキなんです」
交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの働きをするのだとか。
辻本「100度とかのものすごく温度の高い場所に入ると、人間はびっくりして神経が緊張状態になるわけです。その後一気に15度とかの冷たいところに入ると、また身体はびっくりして緊張状態に入る」
サ活の流れのうち、サウナ→水風呂まではずっと交感神経が優位に働いていることになります。この時、血中にはアドレナリンが大量に放出されているそう。
辻本「そこから平常な温度の場所で休憩する時に、初めて緊張状態からリラックス状態になる、つまり副交感神経に傾くんですけど、その2分くらいの時間が『ととのう』状態なんです」
身体はリラックスしているのにアドレナリンによって脳は興奮状態にあるというギャップが、心地よさや恍惚感を生み出すようです。
サウナは健康に良い?
しかしここで、「サウナって身体にいいのか悪いのか、わかんないじゃないですか」と辻本。サウナは身体に負荷がかかるのでは、という意見も一部では見られます。
辻本「でも、フィンランドではちゃんと研究結果が出ていて」
サウナ発祥の地フィンランドでは、サウナに週に1回入る人と4~7回入る人とを50年にわたって調査し、健康に与える影響を比較調査したのだとか。
辻本「その結果、サウナによく入る人の方が心筋梗塞になる確率が50%減、認知症のリスクは60%減、精神疾患のリスクも78%減だったんですって」
ただしフィンランドのサウナは日本のサウナと違い、70~80度ほどの低めの温度に設定されているようです。
辻本「そういう結果が出ているので、やらない手はないですよ」
数々の人間をととのわせてきたという辻本。
榊原もいずれ「ととのい」の世界に誘いたいと意気込みました。
辻本のようにサウナ好きの人も榊原のように「ととのう」未経験の人も、サウナは入浴方法を守って、無理せず楽しむことが大切です。
(吉村)
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