北村有起哉さんの芝居に感激!映画『逆火』を観た局アナの感想

7月11日に公開された映画『逆火』(内田英治監督)を、CBCアナウンサー・竹地祐治が鑑賞しました。同月18日に放送された『CBCラジオ #プラス!』で、竹地は主演の北村有起哉さんの演技に深く心を動かされたことを語りました。
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内田英治監督による本作。
タイトルの「逆火」とは、燃焼している炎が本来の進行方向の内部に逆流する現象を指す言葉だそうです。
物語はヤングケアラーだった少女の自伝小説を映画化する過程で、事実と嘘の狭間に揺れる助監督・野島の葛藤を描いています。
少女の体験を綴った美談に疑問を抱きつつ、映画制作の実現に呑み込まれていく野島。
家庭では娘との関係に悩み、自らの夢を追いながら葛藤する…。
この狭間で揺れる姿が「人間の心の奥底を、闇を浮かび上がらせる」と竹地は感じたと言います。
主演は名バイプレイヤー・北村有起哉さん
竹地が『逆火』を観ようと思ったきっかけは、主演が北村有起哉さんだったからだとか。
父は劇団文学座で活躍した名優・北村和夫さん。
竹地いわく「昭和の映画やテレビドラマの名作には、脇役としてよく出ていた」とのことです。
そんな名優の2世である北村有起哉さんは、若い頃はチンピラなど素行の悪い役を多く演じてきました。
近年では、ドラマの重要な脇役として存在感を発揮し、ついには主演も務めるようになりました。
50歳を迎えた今、「ようやく過去の経験が生かされ、充実した演技ができる年齢になってきたのでは」と、竹地はその成熟した演技力に注目していたそうです。
北村有起哉さんの目の芝居がすごい!
特に竹地が絶賛したのは、北村さんの「目の芝居」です。
演技であるにもかかわらず、まるでドキュメンタリーを見ているかのようなリアリティを感じたといいます。
例えば、登場人物との会話シーンでは、目が落ち着かず、真剣に相手の目を見ていても、ふと目を伏せる。
その繊細な動きに、リアルな人間の葛藤が表れていたとのこと。
「これが積み重ねてきた経験なのかと思った」と感動した竹地。
映画のどこに心を打たれるのか?
今回、竹地は名バイプレイヤーが主演を務めた作品の芝居に心を打たれましたが、映画のどんな部分に心を動かされるかは人それぞれだと語ります。
竹地「自分の心が、映画から何を得るのかというのを味わうことができます」
こどもの頃とは違い、大人の夏休みは圧倒的に短いものです。
だからこそ、2時間ほどで完結する映画を観ることを竹地は勧めています。
竹地「『この作品ちょっと見てみたい』っていうのを2、3作探していただくのがいいんじゃないかな」
(ランチョンマット先輩)
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