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ディーラーなのに新車が店内にない!そこには来店客が増加したあるものが

ディーラーなのに新車が店内にない!そこには来店客が増加したあるものが

車離れと言われている昨今、なんとか車を買ってもらおうとディーラー各社がそれぞれ工夫を凝らしています。イベントの開催やドライブシミュレーションゲームを設置したりと、来店客を増やすための取り組みは様々。そんな中で一風変わったディーラーが名古屋市南区にある「ユーノス ファミール マツダアンフィニ大同店」。新車を販売しているディーラーにも関わらず、店内には新車が1台も置いていないそうです。6月17日の『CBCラジオ #プラス!』では、アシスタントの山本衿奈が実際に店舗へ足を運んだ様子をリポートしました。聞き手は光山雄一朗アナウンサーです。

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展示されているのは昔の名車

マツダアンフィニ大同店に展示されているのは新車ではなく、往年のマツダの名車です。

1989年に登場した最初のロードスター「ユーノスロードスター」や「ユーノスコスモ」、ドアが上に開くのが特徴の「AZ-1」の3台がショールームに展示してあります。
他にも外には「RX-7」「RX-8」「ユーノスプレッソ」などの1990年代前後の昔のマツダの車が目立つところに展示されているそうです。

光山「それを買うことができるわけではなく」

山本「これは販売はしていないんですけれど、例えば運転席に座ったりとか間近で見ることができるんですね」

車好きな山本はユーノスロードスターの閉まる音や、AZ-1の派手な見た目とは対照的なシンプルな内装などを興味深く見ていると、あっという間に30分経っていたとか。
時間を忘れて夢中になれるほど楽しいお店だったそうです。

なぜ新車を店内に置かないの?

肝心の販売している新車はというと、店の外。 
しかも昔の車よりも目立ってないところに展示してあるそうです。

本来なら販売したい商品を人目に付きやすい場所に置くものですが、なぜ逆を行くのでしょうか?

山本が店員に聞くと、きっかけはあるオーナーの願いから。
ユーノスロードスターを手放す際に店舗に置いてくれないかと依頼をされたそうで、それを受け入れて車を置いてみました。

すると来店客らが他にも見たい車をリクエスト。
「客のためにも揃えたい」という思いから収集を始め、気が付いたら昔の名車が6台に増えたそうです。

新車は最初こそ注目を集めますが、半年も経てば街中に溢れて珍しくなくなります。
往年の名車なら当時を知っている人は懐かしく思い、知らない人にも新しい発見を楽しんでもらえるのではないかという思いもあったそうです。

もちろん車を売りたい気持ちはあれど「まずはマツダの魅力を知ってもらいたい」。 そんな思いから名車を展示しているということです。

実際に昔の名車を展示したことで、前と比べて来店客が増加。
魅力はより多くの人に伝わっています。

歴史を知ればより好きになる

車の購入を検討した時、会社の歴史や魅力を知ってからの方が買いたくなるのではないかと、店舗を実際に行った山本は思いました。

それに対して光山は野球を例に出して共感。
プロの選手としての時間だけではなく、甲子園に出場した時などの歴史を知った上で応援すると、熱量がより高まるのかもしれません。

山本「バックグラウンドを知った方が、より愛着も持てる」

あえて販売しない車を展示するショールーム。
魅力が詰まった名車でファンを増やし続けています。
(ランチョンマット先輩)
 

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