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「打撲や擦り傷は当たり前」時速30㎞の激走する馬に掴まるおまんと祭り!初参加の少年たちに密着

「打撲や擦り傷は当たり前」時速30㎞の激走する馬に掴まるおまんと祭り!初参加の少年たちに密着

時速30㎞で激走する馬につかまる、命知らずの男たち。激突や転倒のみならず、時には救急車も出動する危険な祭り「おまんと祭り」。なぜ彼らはその危険な神事に立ち向かうのか?お祭りの現場で、恐怖に打ち勝つ「OMATSURIちゃん」たちを、タレントの寺坂頼我くんが取材しました。

「開催の危機」少子化と危険性の影響で、年々参加者が減少

CBCテレビ:画像『チャント!』

愛知県大府市で毎年4月に開催される「おまんと祭り」に参加することになった寺坂くん。お祭りの参加者に案内してもらい歩いていると、公園のブランコや鉄棒に馬が繋がれている異様な光景が。

CBCテレビ:画像『チャント!』

「おまんと祭り」は、激走する馬につかまり、人馬一体となって駆け回る勇壮な神事。豊作や厄よけを願うもので、この地域では、江戸時代から続いてきました。参加者は、14歳から23歳までの地元の青年たちで、神社付近の約350世帯でのみ募集しています。そのため、参加者の苗字にはある特徴が。

CBCテレビ:画像『チャント!』

この地域では「伴(ばん)」という苗字が多く、参加者の6割が伴君。うち3人が「伴はやと」と、同姓同名でした。しかし、そんな祭りも今や開催の危機だといいます。祭の主催者に話を聞きました。

(氏子総代・浅田昌利さん)
「昔だと家族に強制される。『必ず出なさい』と。今はそうじゃない」

少子化や危険性を理由に参加者が減少し、ピーク時は60人いた参加者も、2023年はたったの13人に。そこで立ち上がったのが、ともに9年連続でおまんと祭りに参加しているというリーダーの花井春生さん(22歳)と、伴颯人さん(22歳)です。この若い2人が、祭りの運営に関するほとんどのことを担っています。

(花井春生さん・伴颯人さん)
「地域に住む中学2年生のご家庭に行って、勧誘じゃないですけど」
14歳から参加可能なため、祭りに参加してくれるようにお願いに回っているのです。

落馬で救急車が出動、初挑戦の少年たちに緊張が走る…

CBCテレビ:画像『チャント!』

コロナ禍の影響で、4年ぶりに開催される「おまんと祭り」。円周およそ100mの馬場を、馬につかまって走り切り、次の人につなげるのがルールです。打撲や擦り傷は当たり前。そんな危険な祭りですが、馬場の中に、ひと際幼い表情の4人の少年を見つけました。彼らは、今年初参加の新人です。本番前に意気込みを聞きました。

(初参加組)
「(なんで参加を決めたの?)受験も終わって暇だったので」

他の3人も、「家族が参加するから」というやや控えめな理由。しかしこの後、彼らの表情が一変します。

CBCテレビ:画像『チャント!』

若者たちの「おまんと祭り」が開幕し、まずはリーダーの花井さんと伴さんがお手本を見せます。時には転倒することもあり寺坂くんもヒヤリとしましたが、リーダーの伴さんはびくともしません。新人たちは、まずは祭りの様子を見て勉強しますが、スピードと怖さに表情を失います。そんな新人たちに追い打ちをかけるような出来事が起こりました。

CBCテレビ:画像『チャント!』

OBが落馬し、身体を強打。一時的に意識を失い、救急車も出動する事態となりました。検査の結果、大事には至りませんでしたが、新人たちは完全に硬直状態です。果たして恐怖に打ち勝ち、馬につかまることが出来るのでしょうか。

「勇気一発!」恐怖に打ち勝ち、一歩大人に近づいた少年たち

CBCテレビ:画像『チャント!』

最初に挑戦するのは、最年少・中学3年生の深谷涼斗君。不安からか、直前まではお父さんにべったりでしたが、無事走り切って1回目でまさかの成功!

(深谷涼斗君)
「さっきのスピードだったら、多分いける」

CBCテレビ:画像『チャント!』

2番手は、リーダー・颯人さんの弟で、高校1年生の伴翔矢君。1回目はうまくいきませんでしたが、2回目の挑戦で成功!その後も何度も成功し、兄譲りの度胸を見せました。

CBCテレビ:画像『チャント!』

3番手は、受験が終わって暇だったという伴龍輝君。お母さんと妹に見守られながらも、開始20分で3回連続の失敗。悔しさから目に溢れるものが…。

CBCテレビ:画像『チャント!』

大事なのは、ずばり度胸。馬にどれだけ近づけるかが大事になります。つかまる瞬間、馬から遠いと簡単に弾き飛ばされてしまうのです。ですが、次の挑戦で龍輝君は大きく転倒しながらも、馬にピッタリと体を寄せることができ、さらに次の挑戦で成功!その後も、何度も成功させていました。

(伴龍輝君)
「(Q怖い気持ちなくなった?)あるんですけど、何でもいいかなって」

「何でもいい」といいつつも、そこには一歩成長した少年の姿が。たった1日で馬への恐怖に打ち勝ち、少し大人に近づいたのです。

CBCテレビ:画像『チャント!』

(寺坂頼我さん)
「若者の魂みたいな(苦難を)乗り越えて成長したり、その様子を見られるのも『良い祭りだな』と思う」

新人4人の成長に、頼我君も心を打たれ、彼ら全員からアツい手形を頂きました。少年たちも一歩成長できる「祭り」、次はどんなOAMTSURIちゃんに出会えるでしょうか?
CBCテレビ「チャント!」4月12日放送より

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