その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている！その町で生まれ、根づく“愛されフード”を、加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、名古屋市瑞穂区「みそかつの三河屋」のみそかつと昭和区「だんごやDECO」の手作りだんごです。

サクサク軽やか！こだわりの製法と八丁味噌

瑞穂区にある「みそかつの三河屋」は、お昼時にはいつも満席になる人気店。そんな「みそかつの三河屋」の愛されフードは、長さ20cm以上の迫力満点のみそかつです！

（お客さん）
「他のお店に比べて肉が厚めなので、それがすごくいい。味もおいしいです」

おいしさの秘密は、厳選された食材と丁寧な調理法にあります。お肉は国産の三元豚を一人前180g以上使用。生パン粉をつけて植物性の油で揚げることで、サクサク軽やかな口当たりを実現しています。味噌は八丁味噌を使い、少し甘めに仕上げているのがポイントです。

（店主・森公三郎さん）
「量が多いので、あんまり辛いとくどくなっちゃう。最後まで食べていただけるように、ちょっと甘め」

“日本一”でかい！？圧巻のみそかつ！

通常サイズでも十分なボリュームですが、「みそかつの三河屋」の真骨頂はここからです。入り口の看板には「日本一でかいみそかつ」の文字が！実際に「UA-JAPAN RECORDS」により認定されている本物の“日本一”です。

使用するお肉はなんと一人前650g以上！表面を叩いてパン粉をつけたら油の中へ。低温で15分ほどじっくり揚げていきます。完成したみそかつを持ち上げてみると…

（加藤愛アナウンサー）
「重い！口まで運べない…筋トレみたい」

（店主・森公三郎さん）
「私、大食いなんです。若い頃はいくらでも食べた」

自分が食べたいサイズのカツを作っていたら、こんな大きさになってしまったとのこと。通常サイズでもボリューム満点の定食。ご飯とキャベツのお代わりが無料でつきます。

（店主・森公三郎さん）
「見ていてうれしいですよね。若い方がそれだけ食べて行くと、頼もしいですよね」

定年後の挑戦！理想を追求した手作りだんご

続いて向かったのは、昭和区の地下鉄「八事日赤駅」から歩いて5分ほどの場所にある「だんごやDECO」。2025年1月にオープンしたばかりの新しいお店です。店内には常時5種類の手作りだんごが並んでいます。

注目すべきは、一般的な丸型ではなく俵型のだんご！そして店内には“地産地消”のポップが目を引きます。

（店主・三ツ村智抄さん）
「地元を盛り上げたい気持ちもあるし、食べておいしいので」

だんごの材料には、愛知県産のこしひかりを使用。お米を蒸し上げ、専用の機械に入れて練りつぶしていきます。この工程を3回繰り返すことで、もちっとして柔らかな食感に仕上がるのだそうです。

店主の三ツ村さんは2年前に長年勤めた会社を定年退職し、一念発起してだんご屋さんを始めました。

（店主・三ツ村智抄さん）
「おだんごが好きで好きで。自分の好きなおだんごが近くになかったことと、定年を迎えたし好きなことをしようと思った」

つるんとした滑らかさを持ち合わせていながら、もちっとして歯切れがいいという三ツ村さんの理想のだんごを求め、試行錯誤を重ねて行き着いたのが現在のおだんご。甘さ控えめの大人な味に仕上がっています。

（店主・三ツ村智抄さん）
「大変なこともあるんですけど、おいしいと言っていただけるとすごくうれしくって。家に帰って必ず夫に報告している」

第二の人生をかけて始めただんご屋さん。間もなくオープン1年を迎えますが、お客さんから「おいしい」と言われることが何よりの励みになっているようです。

食べることが大好きな「みそかつの三河屋」の店主が作る圧巻のみそかつと、だんご好きの店主の理想が詰まった「だんごやDECO」の手作りだんご。どちらも地元愛に満ちた、心温まる愛されフードでした。

CBCテレビ「チャント！」2025年11月10日放送より