その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている！その町で生まれ、根づく愛されフード。CBCテレビの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、『三重県四日市市・菰野町』の『桃太郎のおにぎり』と『福村家のカレーうどん』です。

年間200万個売れる！三重県民なら誰もが知る「おにぎりの桃太郎」

聞き込みによると、三重県四日市市の『桃太郎のおにぎり』は地元民なら誰もが知る超人気店。「桃太郎って聞いたら、もうみんなおにぎりを思い浮かべる」と地元の子どもたちは言います。

やってきたのは「おにぎりの桃太郎」。毎朝作りたての常時20種類ほどのおにぎりが並ぶ専門店です。市内に14店舗を展開する地元の有名店で、驚くことに1日5000個、年間200万個も売れているそうです！

こちらが四日市市の愛されフード『桃太郎のおにぎり』。加藤アナがおすすめのたらこを食べると「たらこの存在が結構しっかりありますね」と驚いた様子。お店の方は「大きめの具材を全部自社で仕込んでいる」と説明してくれました。加藤アナは「お米の粒がすごく立っている感じが美味しい」と絶賛！

常温でも美味しい！こだわり抜いた具材とお米の秘密

実は『桃太郎のおにぎり』はすべて常温で提供。常温でいかに美味しく食べてもらうかを考え抜いて作られています。

使われているお米は、伊勢志摩サミットにも提供された三重県のブランド米「結びの神」。大火力で一気に炊き上げ、一気に冷ますことが、時間が経ってもふっくらモチモチの食感を保つ秘訣なのだとか。

並々ならぬ具材へのこだわりにも注目。20種類のほとんどが地元のお姉さん方による手仕込み！

例えば「鮭フレーク」は、塩鮭1本を捌くところから仕込みが始まり、ベテランお母さんの絶妙な塩加減で焼き上げ、さらに手でほぐしているので鮭の身が大きく、柔らかいのです。

たらこは硬くならないよう絶妙な温度でじっくりと焼き上げ、大きくぶつ切りにしたものをそのままふわふわのご飯で包み込む贅沢な逸品です。

こうした手作りにこだわった優しい味が、地元で支持される四日市市民の「おふくろの味」と言われるほど。中でもダントツ人気ナンバーワンは、「味」という商品名のおにぎりだそうです。

キビ団子がおにぎりに！？桃太郎のユニークな誕生秘話

お店の創業は今から50年ほど前。もともとお寿司屋さんでしたが、アメリカの国民食ともいえるハンバーガーからヒントを得て、創業者の上田さんが父親から跡を継いだのを機に、日本のファストフード“おにぎり”の専門店「おにぎりの桃太郎」をオープンしました。

ところで、なぜ“おにぎり”と“桃太郎”が結びついたのでしょうか？実は、創業者が「鬼ヶ島に行くのに配ったものを『おにぎり』と勘違いしていた」という驚きの理由が！

地元の子供たちの証言によると「桃太郎って聞いたら、もうみんなおにぎり」「名古屋で聞くと童話の方を思い浮かべる意味がわからない」というほどだそう。

うどんメニューもあり、一番人気は天かすと梅干しがのった「桃太郎うどん」。おにぎりと一緒にうどんを楽しむのが地元民の食べ方なのだとか！

“二度味わえる”！「福村家」のトロトロカレーうどん

続いて訪れたのは、三重県菰野町にある「福村家」。創業34年のうどん専門店です。

肉うどんやきつねうどんなど王道メニューがある中で、注文の8割を占める一番人気が「カレーうどん」！トロットロのスープが絡みつく超濃厚なカレーうどんです。

加藤アナが食べると「美味しい！モチモチもするし、コシもある感じがしてコクのあるカレーがしっかり」と大絶賛。お店の方は「クセになるような辛さに仕上げています」とのこと。

美味しさの秘密は鶏ガラと魚介だしのダブルスープ。ここに自家ブレンドした10種類以上のスパイスを配合し、だしで伸ばしながら絶妙なトロットロ具合に仕上げるのがこだわりです。

もちもちの自家製麺でスパイシーな旨みを楽しんだら、最後はカレーライスにして二度味わえるお得な一品です。

加藤アナは「四日市市民なら知らない人はいない桃太郎のおにぎりと、手を抜かず丁寧に作る菰野のカレーうどん。こだわり満載のまさに三重県の愛されフードでした」と今回の調査を締めました。

CBCテレビ「チャント！」2025年5月23日放送より