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ドラゴンズ2軍も移転へ。推し活とビジネスで変わるファームの今

ドラゴンズ2軍も移転へ。推し活とビジネスで変わるファームの今

中日ドラゴンズは現在、2軍の本拠地を移転する計画を進めています。ほかの球団でも2軍本拠地の移転が相次ぎ、新たな拠点ではボールパークとしてのさまざまな取り組みが広がっている状況です。10月22日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、プロ野球の2軍本拠地を深掘り。ジャーナリストの北辻利寿さんに、各球団の新たな2軍施設のほか、移転が相次ぐ理由やドラゴンズの計画について伺いました。

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24時間練習に水族館まで

全国各地で、2軍、いわゆるファームの本拠地を移転する球団が増えています。

先鞭を切ったのは福岡ソフトバンクホークスです。10年前に誕生したタマホームスタジアム筑後の敷地内には、大型の屋内練習場や選手の寮、リハビリ用のプールまであり、24時間練習が可能だといいます。

その翌年には、オリックス・バファローズが大阪市内に2軍の施設を作りました。

1軍の本拠地である京セラドーム大阪からのアクセスもよく、トレーニング施設や選手の寮が同じ敷地にまとまった機能的な施設です。

昨年は、読売ジャイアンツが東京都稲城市に2軍の本拠地、ジャイアンツタウンスタジアムを作りました。

スタジアムは2軍だけでなく、アマチュア野球のチームや女子チームも使用できます。来年には、球場と一体型の水族館も開業する予定です。

続々と新たな拠点へ

北海道日本ハムファイターズは、2軍の本拠地を千葉県鎌ケ谷市から北海道恵庭市に移すと発表しました。2023年から1軍の本拠地となった「エスコンフィールドHOKKAIDO」へ快速電車ですぐ行ける便利な場所です。

移転は4年後のスタートを目指す大型プロジェクトで、敷地は東京ドームのほぼ10個分、総投資額は200億円から300億円といわれます。

「エスコンフィールドHOKKAIDO」はボールパークとして開発され、まるでひとつの街のようになりました。

釣りやアウトドアも楽しめて住まいもあり、ファイターズの試合がない日でも、観光スポットとして多くの人が訪れる拠点になっています。

移転ブームの背景

東京ヤクルトスワローズも来年から、2軍の拠点を埼玉県の戸田球場から茨城県守谷市に移します。

千葉ロッテマリーンズは、2軍の拠点を埼玉県から、1軍の本拠地がある千葉県の君津市へ移す計画です。

北辻「今やね、2軍の拠点を移す計画がブームみたいになってますよね」

移転が相次ぐ背景について、北辻さんは2つの理由を挙げます。

1つは、プロ野球が90年の歴史を重ねるなかで、もともとの施設が老朽化し、建て替えのタイミングを迎えていることです。

それ以上に重要なのが、2軍の本拠地に大きな経済効果があるとわかってきた点だといいます。 

2軍もビジネスに

例えば恵庭市では、球場のほかにホテルや住宅地、商業施設まで作る計画で、経済効果は開業から10年間で2200億円にのぼるという試算があります。

君津市が施設を作るために用意する予算は200億円余りです。一方、球団が30年にわたって支払う土地の使用料などを含めた経済効果は、初期の段階で300億円を超えます。

北辻「その後毎年20億円ずつ収入があるので、初期投資200億円、簡単にペイできてしまうんですよ」

町おこしにつながり税収も増えるため、2軍の本拠地となることは地方自治体にとって非常に大きなメリットがあるのです。

2軍は推し活の舞台に

2軍の別名であるファームは、農場や牧場という意味です。その名のとおり、2軍は1軍で活躍する選手を育てる二次的な立場にありました。

ところが今、2軍は1軍とは違うコンテンツとして成長しています。そのカギが、ファンによる「推し活」です。

2軍の球場は、グラウンドと観客席の距離が近いところが多くあります。選手と交流しやすい2軍は、推し活をするファンにとって大事な存在です。球団も、それに合わせてさまざまな選手のグッズを作って販売すれば、収益につながります。

北辻「自分たちがね、見守った選手がこうして育っていく、育てたのは自分だみたいなね、そういう感じになっていくというのが2軍の魅力です」

今年からは、2軍の公式戦がイースタン・リーグとウエスタン・リーグの2リーグ制から、東地区、中地区、西地区の3地区制に変わりました。新たに加わった2球団を含めて14球団が戦い、推し活の選択肢も広がっています。

東海の自治体が名乗り

ドラゴンズも、ファームの本拠地であるナゴヤ球場の老朽化を受け、「ドラゴンズ・ベースボールタウン」構想を掲げて移転先の公募を始めています。

条件は、1軍のバンテリンドーム ナゴヤから車で1時間以内であること、公共交通機関でも便利に行けること、今のナゴヤ球場より広い敷地に球場やサブグラウンド、屋内練習場、選手の寮を配置できることなどです。

さらに、2030年から使用ができ、20年から30年にわたって継続して使えることが前提です。

10年間で420億円の経済効果が見込めることから、東海地方の28の自治体が応募しました。移転先の優先交渉権者は来年5月頃に決まる見通しです。

ずっといてはいけない場所

かつてナゴヤ球場に併設されていた選手寮では、堂上兄弟の父、元投手の堂上照(てらし)さんが館長を務めていました。

宮部和裕アナウンサーによると、堂上さんは、ナゴヤ球場は選手にとって「ずっといてはいけない場所」だと話していたそうです。

宮部「その厳しさとボールパーク化のエンタメ性と両方が混ざってるようなのが、この2軍というものの響きに感じるところがまた魅力でもあり、厳しさ、寂しさでもある」

この日はドラフト会議が開かれました。どの選手がどの新たなファームを拠点に成長していくのかにも注目です。
(minto)
 

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