かつては日本を代表する寺だった。奈良市の大安寺へ行ってみた
毎週木曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、仏像巡りが趣味の佐藤楠大アナウンサーが、脚を運んで現地で見た仏像についてレポートしています。5月28日の放送で佐藤アナが紹介したのは、奈良県奈良市の大安寺。「草原の中に現れたお寺に、思わず奈良時代に思いを馳せた」と語ります。
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CBCのある名古屋から大安寺までは、まず名鉄バスセンターからJR奈良駅までバスで2.5時間ほど。佐藤アナは奈良駅からレンタカーを借りました。
奈良駅から大安寺までは車で10分ほど南下。駅を離れるにつれ視界が広がり、奈良は山に囲まれた盆地だとわかるような道を走って行くそうです。
周りに草原が広がって来て、そこに現れるのが塀と木々に囲まれている大安寺。アクセスは良く無料駐車場もあるそうです。
大草原のお寺
佐藤「大安寺の中に入ると、そこだけ時が止まったような静けさがあるんです」
拝観にはお金がかかりますが、お寺の敷地の中に入るのは無料。敷地内にはベンチと机があって、そこでくつろぐ人たちもいたとか。
ところで、なぜ大安寺の周りには草原が広がっているのでしょうか?
実は草原がある場所も大安寺の敷地だったそうです。
奈良時代、大安寺は日本を代表する寺でした。
日本最古級の仏教道場(熊凝精舎)が、時代によって名前や場所を変え、現在の場所に移り「大安寺」の名になったと伝わっています。
大安寺は「南都七大寺」のひとつ。
「南都七大寺」とは奈良時代に天皇が守護した七つの大きな寺のことで、大安寺は南東端にあったことから「南大寺」と呼ばれたとのこと。
佐藤「遡ると歴史はあるんですが、この草原にそんな立派なお寺があったんだと感じながら見てました」
国際的なエリア
かつての大安寺が広大な敷地を有していたのは、僧侶になるための総合大学の跡だったからだそうです。
大安寺は90あまりの伽藍と東西に2基の七重の塔がある大きな寺。そこに900名近い学僧が通っていたとか。
この学僧の中には、真言宗の開祖・空海と天台宗の開祖・最澄がいたと言われています。
佐藤「日本で言うと東大、京大。アメリカだとマサチューセッツ工科大学。海外からも来ていた僧もいて、後世に名を残す偉人たちが大勢いたとされています」
また大安寺には迎賓館としての役割もあり、海外から来た文化人たちをもてなす場所でもあったそう。
佐藤「国際的なエリアでもあったのが、今は草原なんですよ。その建物があった頃はどんな感じだったんだろうと考えました」
だるまがいっぱい
佐藤「こういった歴史を感じつつも可愛らしいと思ったポイントがありました。境内のいたるところに親指ぐらいのサイズのだるまがいるんですよ」
石の上にハート型に並んでいたり、ベンチやテーブルの上に並んでいたり、門の出っ張りの部分に置いてあったり。
そのだるまは、中におみくじが入っている「みくじだるま」と言って一回300円。
もちろんおみくじを結ぶ場所もあるそうです。だるまはお寺に飾って写真を撮るもよし、持って帰るもよし。
佐藤「時が止まった感じで、かつての歴史を感じられると同時に、可愛らしい取り組みもしてるんだと思いました」
(尾関)
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