遠足途中に水分補給を断られ熱中症に。問われるルールづくり
夏の暑さがいよいよ本格化し、全国各地で猛暑日を記録しています。そのような状況で注意すべきは熱中症。熱中症の予防には水分補給が大切ですが、12日に日本経済新聞が「遠足中のお茶購入許さず 小学校熱中症訴訟」という見出しで、遠足中の対応で小学校の責任が問われた裁判を報じています。7月18日放送『CBCラジオ #プラス!』では、天野なな実と竹地祐治アナウンサーがこの記事を話題にしました。
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2022年5月、関西のある小学校で1年生の女の子が遠足から帰宅したあと、熱中症で救急搬送されました。
母親は水筒のお茶がなくなったら新しいお茶が買えるようにと現金を持たせ、事前に担任の教師に対しても現金を持たせることを相談していました。
しかし、教師は「1人がお茶を買うと他の子も買いたくなってしまったりするため、不公平になる」と反対し、「よほどのことがあれば買うことを許します」と説明。
当日この女の子は道中で「お茶を買わせてほしい」と訴えました。ところが教師は「声もハキハキとして顔色も悪くない」と判断し拒否。
帰宅後、発熱や嘔吐があり、熱中症と診断されたとのことです。
そのルールを変える必要がない?
両親は学校側に安全配慮義務があったとして裁判を起こしましたが、一審では「教員の判断は裁量の範囲内」として請求が却られています。
天野がこの記事で考えたのが、「ルールを守ることと命を守ることのバランス」について。
「お金を持たせない」「1人だけ特例を認めると不公平になる」というルールの一方で、最近の暑さは2、30年前とはレベルがまったく違います。
また大きな水筒だと、1年生のこどもに下げさせて長距離を歩かせるのは厳しいでしょう。
天野は誰が悪いのかということを言いたいわけではなく、「のどが渇いた」や「しんどい」といったこどものSOSのサインに大人がどう対応していくのかが大事と語りました。
天野「こどもは自分の体調を大人のように上手に伝えることができないので、しんどいと口にした時は実は手遅れかもしれない。
だから、その場で柔軟に大人が対応できるような、共通でみんなが理解しておく必要がある」
ルールと裁量のバランスが重要
また、教師ひとりでは多くの生徒を見なければならないため、個人で判断するのは難しいと考えられます。
天野「先生ひとりの判断に委ねるんじゃなくて、誰が対応しても同じようにこどもを守れるようなしくみを作っておくべきだった。
大人全体に対してこどもを守っていく、社会全体で考えていく必要があるんじゃないかなというふうに思いました」
竹地「しくみづくりは難しいかもしれないですね。ある程度規律は必要なので、デフォルトでこういうルールは作りますよ、だけどバランスだと思うんですね。
例えば、車の運転でハンドルを握っていて、遊びの部分ってめちゃくちゃ重要だと思っていて、それがなかったらカクカクの動きをするだろう。
体調が悪くなりそうな子がいる、ひとりひとりにどうケアするのかというのは先生がバランスを取るんだろうなと。
お金で買っちゃダメなら、もし万が一という時のために自分がこどもたちに渡せるような水筒をいくつか用意しておくとか、そこの工夫がいるんじゃなかったのかなと」
裁判では「裁量の範囲」といわれましたが、その裁量の範囲がこどもの命を守る対応に使われる必要がありそうです。
(岡本)
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