消えない「あざ」原因は?…“危険なあざ”のサインも!あざによる病気のサインや早期発見のヒント
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、慶應義塾大学医学部 皮膚科学教室 専任講師 医学博士 大内健嗣先生です。
今回のテーマは『〜侮っていると一大事に!?〜消えないあざに隠れた恐怖』
身体を強くぶつけた時など、いつの間にかできては消え、気にせず過ごしがちな「あざ」。多くの場合は心配ありませんが、なかには医学的に治療が必要なあざもあるので放置してしまうのは要注意だそうです。薄着になって身体をチェックしやすい夏だからこそ、その異変に気付くことが大切。そこで今回は、あざによって悩まされた人の実際の経験談をもとに、あざによる病気のサインや早期発見のヒントを専門医に教えてもらいました。
あざの種類

あざは、大きく分けて2つあります。1つは、ぶつけた時にできる内出血の「急性のあざ」。もう1つは、小さいころからある「慢性のあざ」。急性のあざは約1〜2週間ほどで消え、蒙古斑(もうこはん)や血管腫など慢性のあざは、数か月〜数年残り続けるそうです(※血管腫は生まれつきあるものと生後数週間で現れるものもあります)。
消えないあざの原因
<(1)内出血>
むくみがあると、血管の拡張が起こり、血液が周囲に漏れ出して内出血を起こし、かかとのあたりにあざができることがあります。長時間立ち仕事をする人やスポーツをする人によくみられるそうです。
<内出血のあざと病気の危険性があるあざの見分け方>
消えないあざで痛みがある場合は、血栓症などの病気が潜んでいる可能性があるため、要注意だそうです。
<(2)皮膚炎>
かゆみを伴う場合もある肌の乾燥や湿疹は、あざのように肌の一部が周囲より濃い色に見える色素沈着を起こすことがあるそうです。
<糖尿病と皮膚炎の関係>
糖尿病によって血糖値が高くなると、余分な糖を排出するために尿の量が増加します。すると、体内の水分が失われ皮膚が乾燥しやすくなるのだとか。皮膚が乾燥しやすくなると、本来ある皮膚のバリア機能が低下。外部からの刺激を受けやすくなり、かゆみなどの皮膚トラブルが起こりやすくなるそうです。
あざによって病気が判明「IgA血管炎(血管性紫斑病)」
<IgA血管炎(血管性紫斑病)とは?>
IgA血管炎は、体内に入った細菌から身体を守るために作られるIgAという抗体が、免疫複合体という塊を作り、それが血管の壁にくっついて炎症を起こします。赤紫色の小さなあざが脚やお尻周りに現れるケースが多いのだとか。IgA血管炎は学童期の子どもに多いですが、20〜30代の人に出る場合もあります。風邪・扁桃炎・喉の炎症など細菌感染症がきっかけとなって起こることが多いそうです。
<IgA血管炎(血管性紫斑病)の見分け方>
IgA血管炎は、脚のすねにブツブツした紫色のあざがたくさんできます。かゆみなどの症状がなく、触るとしこりがある場合は要注意だそうです。
<腎臓への影響も>
IgA血管炎で一番注意しなければいけないのが腎臓への影響。腎臓の血管に炎症を起こすとIgA腎症になり、長期的に腎臓に悪影響を及ぼすことがあります。最悪の場合は、腎臓の機能が完全に廃絶し透析が必要となることもあるのだとか。そのため、早期に発見することが大事だそうです。
消えないあざの代表例

代表的な消えないあざには下記のものがあります。これらのあざは、命への影響などは心配しなくて大丈夫だそうです。
<単純性血管腫>
生まれつきみられることが多い、いわゆる「赤あざ」。通常は自然に消えることはなく、年齢とともに色が黒ずんできたり、厚さが出たりする場合があるそうです。
<扁平母斑(へんぺいぼはん)>
扁平母斑あるいはカフェオレ斑と呼ばれるいわゆる「茶あざ」。皮膚の表面にメラニン色素が増えて、濃い茶色から薄い茶色の斑点として見えることが多いそうです。
<チェリースポット>
チェリースポットは、皮膚にできる赤いほくろのような良性のできもの。30代以降から出てくることが多く、別名「老人性血管腫」とも言われるそうです。
日頃からできるあざの対策
先生によると、ぶつけた時にできる急性のあざを完全に防ぐことが難しいですが、血管や皮膚の土台となる「ビタミンC」を多く摂ったり、「たんぱく質」が多い食事を心がけたりすることで、あざができにくい皮膚になるそうです(※一般的な内出血を防ぐための対策です)。
命を脅かす危険なあざ!?「白血病」
<白血病とは?>
白血病とは、血液を作る骨髄の中で、白血病細胞が異常に増えてしまう病気です。
<白血病とあざの関係>
白血病にかかると、出血を止める役割を持つ血小板が減るとともに、血管が破損しやすい状態になります。そのため、軽くぶつけただけでも内出血を起こし、あざができやすくなるそうです。
<白血病に気づくサイン>
自覚のない場所にあざができて、消えない状態がいくつもできる場合は要注意だそうです。
危険なあざのサイン
□ぶつけた覚えがないのに複数のあざが一度にできる
□2週間以上経っても薄くならない または大きくなる
□痛みのないあざが何度もできる
□普段あざができにくい場所にあざができる
気になるあざがある場合は医療機関へ
あざは皮膚だけではなく、身体の中の異常を知らせるサインの場合もあります。気になるあざがあれば、皮膚科を受診しましょう。
(2026年7月26日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
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