注目集まるMLBホワイトソックス。球団名の由来は?
メジャーリーグベースボール(MLB)のアメリカンリーグに所属する伝統球団、シカゴ・ホワイトソックス。村上宗隆選手や西田陸浮選手も所属しており、日本人にもファンの多い球団です。そんなホワイトソックスは1901年の創設時「ホワイトストッキングス」と呼ばれていましたが、なぜ改称されたのでしょうか?5月30日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』ではCBC論説室の石塚元章特別解説委員が、注目の集まるホワイトソックスの歴史を解説します。
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石塚「大谷翔平選手や山本由伸選手などメジャーに転じた選手が活躍していますが、ここのところニュースになる度合いがぐっと上がってきているのは村上宗隆選手ですね」
村上選手は現在アメリカンリーグで最も多くのホームランを打っています。その数なんと20本。主力打者としてチームをけん引する存在となり、全米からも高い注目を集めています。
さらにメジャーに昇格したばかりの西田陸浮選手の活躍も見逃せません。
石塚「西田さんがなぜ話題になっているかというと、日本のプロ野球を経験していないんですよ」
日本人でメジャー入りする選手の多くは、日本のプロ野球での活躍を経ています。しかし西田選手は異例の経歴。
石塚「最初からアメリカで叩き上げて、だんだん上に上がってきてメジャーに昇格しています。こういう選手はまだ5人目くらいですよ」
日本人選手が2人も快進撃に貢献していることもあり、最近はドジャース人気を追い上げるかのようにホワイトソックスを応援する人が増えています。
ホワイトソックスをおさらい
石塚「ホワイトソックスはアメリカンリーグでは最も古くからある球団で、古参チームなんです」
球団創設は1901年。アメリカンリーグの創設と同時に結成された、歴史ある球団です。
石塚「それからシカゴには、シカゴ・カブスもありますよね。どっちかっていうとカブスの方が人気チームらしくて」
同じシカゴの街に本拠地を構えるシカゴ・カブスとは長年のライバル関係。どうやらシカゴ北部の人達はカブスファン、南部の人達はホワイトソックスファンが多いとか。
それゆえファンの間では「サウスサイダーズ」という愛称でも親しまれているようです。
「ソックス」の理由
石塚「なぜソックスなのか。靴下でしょ?」
そもそも、アメリカで最も古い球団はボストン・レッドソックスです。どうやらこの靴下にちなんだ名前は、アメリカ野球が始まった当初に着ていた服に由来があるようです。
石塚「遡ると、一番最初にアメリカで野球が始まった時、ニッカーボッカーズというチームがあったそうで。ニッカーボッカーズをユニフォームに着ていたんです」
ニッカーボッカーズ(ニッカポッカ)は、ひざ下あたりで裾を絞ったゆったりとしたシルエットのズボンです。日本ではその動きやすさから建設や土木業界の作業着として定着していますが、もともとは野球やゴルフなどのスポーツウェアでした。
石塚「ズボンが短いから、その分靴下が目立つんですよね。それで靴下が、チームのひとつのシンボルになった」
その後アメリカ発のプロ野球チームとして誕生したのがシンシナティ・レッドストッキングス。靴下をチームのシンボルとする風潮を受け継ぎ、赤い靴下で統一していたとか。
きっかけは新聞社
こうして靴下の色をチームの名前に取り入れるトレンドが生まれ、ホワイトソックスの前身であるホワイトストッキングスが誕生する運びとなりました。
石塚「じゃあなぜホワイトソックスに変わったのか」
ホワイトストッキングスは1904年に、現在のホワイトソックスへと改称されています。これは日本でオリンピックが「五輪」と称されるようになった経緯と同じなのだとか。
石塚「新聞社がしたんです。記事を書く時に『オリンピック』と書くと字数が多いから、『五輪』とした。それと一緒です」
アメリカの新聞社が記事を作成する際「ストッキングス」と書くところを、字数を減らすために略称として「ソックス」を使い始めたことがきっかけなのだそう。そしてそのままチーム名を正式に「ホワイトソックス」へ改称し、現在に至るようです。
石塚「こうしたエピソードも知った上で野球を観ると、また面白いかなと思います」
村上選手、西田選手も活躍する今シーズンのホワイトソックス、まだまだ注目が集まりそうです。
(吉村)
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