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旧統一教会解散、テキーラ32杯飲ませ死亡。各裁判を弁護士が解説

旧統一教会解散、テキーラ32杯飲ませ死亡。各裁判を弁護士が解説

3月10日に放送した『CBCラジオ #プラス!』では最新のニュースを取り上げ、弁護士の正木裕美さんが法律の観点から解説しました。今回は、旧統一教会の解散命令をめぐる今後の手続きと、名古屋市で起きたテキーラの一気飲みを巡る死亡事件の裁判についてピックアップ。聞き手は光山雄一朗アナウンサーです。

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旧統一教会の解散命令

宗教団体「旧統一教会」に対する解散命令について、教団側はこれを不服として最高裁に特別抗告しています。

今後の流れについて、正木さんは手続きが並行して進む可能性を説明しました。
解散命令は高裁でも維持されたため、清算手続きはこのまま進んでいき、最高裁では憲法や法律の観点から審理が行なわれます。

正木「最高裁でもし解散命令が違法だと判断されれば、その時点で清算手続きは止まりますが、判断が維持されればそのまま進む形になります」

清算手続きと最高裁での審理は同時に進む状況になるとのことです。

民法上の理由という初めてのケース

今回の解散命令は、これまでの事例と異なる点があるといいます。
最高裁は事実認定をする場ではなく、憲法や法律の判断をする場です。

正木「解散命令が信教の自由に違反するのではないかという主張や、解散命令の要件の解釈をめぐる議論になる可能性があります」

さらに今回のケースでは、民法上の不法行為を理由に解散命令が認められたのは初めてであり、これまでの解散命令は刑事事件が前提だったと説明します。

正木「民法上の問題は対象に含まないのではないかという法律論が争われる可能性もありますが、なかなか難しい主張になるのではないかと思います」

また、清算手続きについても時間がかかる見通しです。
教団の財産は約181億円とされ、被害者も多いことから、整理には長い時間が必要になるといいます。
さらに正木さんは、残った財産を別の団体へ渡すことが制度上可能な点にも触れました。

正木「こうした法律の穴をどうするのかは、今回の問題とは別に検討していく必要がある」

テキーラ32杯飲ませ死亡

続いて取り上げたのは、名古屋市で起きた事件の裁判。

この事件は2023年、名古屋市の飲食店で当時25歳の女性に約90分の間にテキーラ32杯を飲ませて泥酔させたうえ、ホテルに連れ込みわいせつな行為をしようとして女性が死亡したとされるものです。

検察側は危険で卑劣な犯行だとして懲役16年を求刑し、弁護側は無罪を主張しており、判決は金曜日に言い渡される予定です。

事件について正木さんは、「90分間でテキーラ32杯というのは命に関わると予想できる飲ませ方です」と指摘する一方で、こう解説しました。

正木「目的はわいせつ行為だったと考えられているため、命を奪う意図まではなかったと見られます。そのため殺人ではなく、準強制性交致死やわいせつ目的略取といった罪で起訴されているのだと思います」

無罪の主張とは

弁護側は、女性の衣服に乱れがないことなどから「わいせつ目的ではなく、泥酔した女性を休ませようとしただけだ」として無罪を主張しています。
この点について正木さんは、「無罪を主張すること自体は被疑者の権利であり、自己の主張を述べるものです」と説明しました。

ただし、事件の状況を踏まえると、この主張が通るのは厳しいという印象。
「なかなか厳しいのではないかという印象はあります」と述べ、裁判の判断に注目が集まるとしました。

宗教法人の解散命令の裁判と、名古屋で起きた死亡事件の裁判という、性質の異なるふたつのニュース。
今後の司法判断の行方に注目が集まります。
(ランチョンマット先輩)
 

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