土用の丑の日に食べるもの、ウナギ以外もOK!

7月19日は土用の丑の日。夏の土用の期間にある丑の日のことで、夏の暑さに対する滋養強壮としてウナギを食べることで、身体を労わり精をつけようという意味合いがあります。この日に放送されたCBCラジオ『石塚元章ニュースマン!!では、土用の丑に関する話題について、CBC論説室の石塚元章特別解説委員と加藤愛が、気象協会の小林さんとともに取り上げます。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く土用の丑の日とは
「私の後輩は、土用の丑の日は土曜日に牛を食べる日だと思っていて、焼肉の日だと思っていたそうです」(Aさん)
石塚「私もこどもの頃は土曜日の『土曜』だと思っていましたね(笑)」
加藤「でもいいですね、牛も食べたい」
「土用」とは、季節の変わり目の18日間のことです。夏以外にも立春、立夏、立秋、立冬の直前に年4回あります。
「土用丑、今年は2回ありますがウナギにとっては受難の日です。ウナギたちは平賀源内のことを恨めしく思っているのではないでしょうか」(Bさん)
石塚「土用の丑の日にウナギを食べると良い、と最初に言い出したのは平賀源内だと言われていますね。諸説ありますが」
加藤「でも美味しい美味しいって言われて食べられるならウナギも幸せですよ!」
2025年は7月19日と7月31日。2回ウナギを食べられるチャンスがあります。
ウナギは嫌い
しかしウナギが好きな人ばかりではありません。
「私は長い生き物が大嫌いなので、食べるのはもちろん見るのも嫌です。この時期スーパーの広告もそればかりなので、おちおち広げられません。同じ『う』のつくものなら『牛』で牛肉の方がいいです」(Cさん)
石塚「『う』の付くものを食べればエネルギーになるってよく言いますよね」
土用の丑の日に食べるものは、ウナギでなくとも「う」の付くものであれば夏バテしないと言い伝えられています。うどん、梅干し、瓜(キュウリやスイカ)、牛(牛肉)など、暑い時期に食べやすいものも多いです。
加藤「石塚さんはウナギ食べますか?」
石塚「私は〇〇の日だからってあまり気にしないタイプで。自分が食べたい時が土用の丑の日(笑)」
加藤「なるほど(笑)私はそれを言い訳に『よし、食べよう』って思うタイプです」
行事や風習は大事にしたい、という加藤。日常的には食べられないウナギを大手を振って食べる大義名分にもなります。
ウナギ以外のおすすめ
ウナギは食べたいけれど、昨今の物価高では手を出しにくいという人もいるかと思います。気象協会の小林さんもその内のひとりです。
小林「ウナギは食べたいけれど値も張るので、どうしようか悩んでいるところです」
そこでウナギの代わりに、旬のものを美味しく食べて精をつけるのはどうかと考えてみた小林さん。
小林「例えばトマトやナス、ピーマンなど夏野菜がたっぷり入ったカレーとか」
カレーはスパイスが食欲を掻き立てて暑い時期でもしっかり食べられますし、旬の夏野菜を取り入れることで栄養価や旨味もバッチリ。まさに食べれば元気が出てきそうなメニューです。
小林「あとは桃やスイカ。特に桃は冷蔵庫で冷やして薄皮を剥いたら、少々お行儀が悪いですが、そのまま切らずにかぶりつくのがいいです」
「切らずに」というところがポイントでしょうか。贅沢に味わうことでテンションも上がり、暑さでげんなりする夏も乗り切れそうな気がします。
夏の王様
夏のフルーツでは「マンゴーもおすすめ」だという小林さんですが、実は失敗をきっかけに思わぬ美味しい食べ方を発見したのだとか。
小林「いただいたマンゴーを急いで冷やそうと冷凍庫に入れたところ、すっかり忘れてカチカチに凍らせてしまって。そのままでは食べられないので少し溶けるのを待ってから食べたら、濃厚なシャーベット状になって本当に美味しくて」
まさに災い転じて福となす。やみつきになったという小林さんは、それからあえて凍らせて食べるようになったのだとか。
加藤「暑い夏にもよさそうですね!」
石塚「マンゴーもちょっとお高いですけどね」
高いウナギの代わりに、というには確かにマンゴーもやや値が張ります。そんな時は安価で美味しい「ミニマンゴー」がいいと言う小林さん。
小林「ピンポン玉サイズの小さいマンゴーですが、値段も手ごろで完熟したものは本当に甘くておススメです」
次回の土用の丑は7月31日水曜日。ウナギはもちろん、カレーや旬のフルーツなど好きなものを美味しく食べて、心も体も元気に夏を過ごせるように英気を養いたいですね。
(吉村)
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