流行りは「ブラキャンセル界隈」?女性の共感を呼ぶ「ブラレスウェア」とは

7月15日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』。佐藤実絵子の情報コーナーでは、女性の新たな選択肢として注目を集める「ブラレスウェア」を取り上げました。クラウドファンディングで1000万円を突破した話題のブランド「no-bu(ノーブ)」。ブラジャーなしでも快適に外出できる服作りに込められた思いとは?
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「今日はズバリ、ノーブラの話なんです」と佐藤が切り出しました。
少し前に「お風呂キャンセル界隈」という言葉が話題になりましたが、今注目されているのは「ブラキャンセル界隈」だといいます。
その中心となっているのが、佐藤と同世代の女性2人が立ち上げたブランド「no-bu(ノーブ)」です。ここで販売されているのは、ブラジャーなしで着られる「ブラレスウェア」というコンセプトの洋服です。
6月から1か月間実施したクラウドファンディングでは、700人から1000万円を突破しました。昨年夏の第1弾が595万円だったことを考えると、今年は大幅に上回り、確実に共感の声が広がっていることがわかります。
ユニクロのブラトップとの違い
ブラジャーは、大きく分けてワイヤー入りブラジャーとノンワイヤーブラジャーの2種類があります。最近では下着メーカーの店舗でも約半分がワイヤーなしの商品になっており、世間的にもリラックスの方向に進んでいるようです。
ユニクロのブラトップ、いわゆるカップ付きキャミソールの登場は多くの女性にとって「かなりの発明」だったと佐藤。現在、女性の選択肢は、ブラジャーか、カップ付きキャミソールかという形になっています。
しかし「no-bu」の服は、カップ付きキャミソールとも違います。
ブラジャーもカップ付きキャミソールも、胸の下の部分にゴムが入っており、締め付けがありますが、「no-bu」の服にはそれが全くありません。さらにパッドもないのです。
フィンランドで気づいた違和感
最も大きな違いは、「no-bu」は下着ではなく、服だということです。
なぜ下着ではなく服として作ったのか。よく聞かれるというこの質問に対し、開発者は「1枚でさっと着られる快適さを届けたかったから」と答えています。
「特に暑い夏に、素肌でTシャツ1枚で過ごせるのって、男性の特権なんですよ」と佐藤。
この発想のきっかけは、フィンランドのサウナ旅行でした。外国で女性がブラジャーなしで出歩く様子を目の当たりにし、「日本の女性ってずっとブラつけすぎじゃない?」という疑問が生まれたといいます。
特許申請中の独自構造
「no-bu」の洋服は、Tシャツの裏側に、パッドではなくふわふわのカバーがついており、透けないようになっています。
カップにしなかった理由は、胸下のゴムがないとカップがずれてしまうから。快適さを第一に考えた結果、現在特許申請中のパッド型カバーを採用しました。
さらに立体構造にすることで、胸のラインに沿うように設計されています。
乳首の透けを心配する北野に、「それもちゃんと透けないようになってる。クッション構造になっているものが、服側についてるということ」と佐藤は説明しました。
リラックス感はありながら、ちゃんと綺麗に見えるデザインにもこだわっています。特に首回りが重要だったそうです。
ブラをつけていないので首元から見えてしまっては困るものの、きつくしすぎるとリラックスするという最初の目的からずれてしまう。
このため何度も試作を繰り返し、ゆるいけれど見えない、ちょうどいいところを探したといいます。
「ブラレスウェア」という言葉
佐藤が特に評価したのは「ブラレスウェア」という言葉を作ったことです。
日本では「ノーブラ」にだらしないイメージがあるため、ただ「ノーブラで着られる服」というだけではダメだといいます。
前向きに快適を求めて、女性にもそんな選択肢があっていいという新しい価値観を作るために「ブラレスウェア」という言葉を作ったそうです。
佐藤によると、女性が一番ブラジャーをつけたくないタイミングは「銭湯の後」。家だったらお風呂入った後はつけないのに、銭湯では人と会うため絶対につけなければいけません。
また、災害時の避難所などの人目が気になる場面でも活躍するため、防災バッグに1枚入れておくという使い方もできるといいます。
女性の新たな選択肢として注目される「ブラレスウェア」。興味のある方はぜひ「no-bu」で検索してみてくださいと呼びかけた佐藤でした。
(minto)
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