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「7月5日に大災害」外れた予言がもたらしたものは?

「7月5日に大災害」外れた予言がもたらしたものは?

先日「2025年7月5日に日本で大災害が起こる」という噂がSNSを中心に飛び交いました。そのきっかけは、漫画家・たつき諒さんの書籍『私が見た未来』(飛鳥新社刊)とのことですが、局当日は何事もなく終わり、そんな予言の日も過ぎました。7月7日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、この話題に関しての投稿を、塩見啓一アナウンサーと小高直子アナウンサーが紹介します。

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信じた人、信じなかった人

このようないわゆる「予言」の類はこれまでにも何度か話題になってきましたが、今回の噂に対するリスナーの感じ方も様々だったようです。

「7月5日の日本の大災害予言、予想通り何も起きずに過ぎました」(Aさん)

「地震のことも心配で、週末はソワソワして過ごしました」(Bさん)

「7月5日はピーマンの肉詰めを作りました。夫に『最後の晩餐なのにセンスないね』と言われました。息子には『僕は最後の晩餐に冷やし中華が食べたかった』と言われました。無事に7月6日を迎えましたが、秋までは気を抜いてはいけないそうなので、毎日が最後の晩餐のつもりで晩御飯を作らないといけません」(Cさん)

小高「SNSを中心にものすごく話題になっていて。たいていの人はあまり信じてはいないんだけど、かなり噂として広まっていた事とそこに追い打ちをかけるようにトカラ列島での地震も頻発していたので、ちょっと不安になっちゃった人もいたみたいですね」

気象庁が記者会見を開き、「因果関係はない」と正式に言及するまでの事態にもなりました。

既視感の正体

信じた人の中には「どうせ最後なんだから好きなことをするんだ」と思っていた人もいたようです。

塩見「昔もありましたね、こんなことが」

小高「ノストラダムスの大予言も似たような現象でしたね」

「ノストラダムスの大予言」とは、16世紀のフランスの医師であり予言師でもあったノストラダムスが記した「1999年の7月に空から恐怖の大王が降ってくる」という一節が人類滅亡を暗示した予言だとしたもので、1970年から1990年代にかけて日本中で大きなブームとなりました。

大災害の予言として世間を賑わせた部分においては類似していますが、明確に違っているのは、SNSの力を借りて日本どころか世界中にも広まってしまったことだと言及する小高。

「ノストラダムスの時は、エンタメとか風の噂といった雰囲気のブーム的な取り上げられ方で、『あなたは果たして信じるか、信じないか?』みたいな感じだったけど、今回は経済にまで影響を及ぼしてしまっているという点でちょっと深刻でした」

国外への影響も

気象庁が繰り返しうわさを否定していたにも関わらず、SNSでは心配の声やそれらの不安を扇動するような動きがやまず、ひいては海外からの注目も集める事態となりました。

「香港ではデマが広まって日本への観光を取りやめる人が増え、飛行機の減便まで行なわれたそうです。香港のメディアが噂を検証する特集記事を掲載するまでに至りました」(Dさん)

小高「今回何が問題だったかって、噂が広まったことで社会経済にまで影響が出てしまったことです。政治や経済のニュースとしても取り上げざるを得ないほど波紋が広がってしまった」

真偽のはっきりしない情報でも、SNSというツールを介することで瞬く間に多くの人の目に留まります。「流言」や「うわさ」とはいえ膨大な量になれば、容易く経済を動かしてしまうことを改めて認識させられる出来事でした。

結果オーライ?

ですが、今回の騒動がプラスに働いた面もあったようです。

「オカルト好きな私は大災害に備えました。ポータブル電源やソーラーパネル、浄水装置も購入しました」(Eさん)

「話題になっていた日は無事に過ぎましたが、でも備えは忘れずにこれからも過ごします」(Fさん)

塩見「うちもいろんなもの見直して備えをしました」

自宅の備蓄品や災害用の非常持ち出し袋などのチェックをする機会となった人も多かったようです。

今回噂はあくまでも噂に終わりましたが、とはいえ今後災害が起こらないわけでは勿論ありません。定期的に点検や見直しを行ない、備えを怠らないようにしたいですね。
(吉村)
 

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