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どうなるカメルーン?100歳間近の大統領が誕生か

どうなるカメルーン?100歳間近の大統領が誕生か

投票日を間近に控えて選挙の話題でもちきりな日本ですが、国外へ目を向けるとこんなニュースが飛び込んできました。現在世界最高齢の大統領が次期選挙にも続けて出馬する意向を明らかにし、再選すればなんと100歳を迎える直前まで政権の座を維持するかもしれないというのです。7月15日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサー、西村俊仁アナウンサーがこのニュースを話題にします。

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まだまだ現役?

世界最高齢の現役の国家元首で、40年以上政権を維持するアフリカカメルーンのポール・ビヤ大統領92歳が、今年10月に実施される大統領選挙に出馬し8期目を目指すと表明しました。

欧米のメディアによると去年にはビヤ大統領の死亡説が流れたこともあったそうで、高齢に伴う健康不安への懸念を払しょくできるかどうかが焦点のようです。ビヤ大統領はXにて「まだやることはたくさんある」「最高の瞬間はこれからだ」と述べ、当選への意欲を露にしています。

国内ではビヤ氏の健康状態や体調不良などについて、何年もの間さまざまな噂や憶測が飛び交っていたようですが、そんな中でも何度も再選を勝ち取り続け、なんと40年以上にわたって政権を維持してきたのだとか。

つボイ「92歳!でも年齢だけでは決められませんね。いくら若い人でも能無しの政治家もいれば、92歳でもしっかりやれる人もいるだろうけど」

激戦が予想される次期選挙

つボイ「この人はどういう人なんでしょう?」

40年以上トップの座に就き続け、さらに100歳近くまで政権を握るという状態は、日本ではなかなか考えられません。ビヤ氏とはいったいどんな人物なのか、どんな政治の様子なのかが気になったつボイ。

西村「共同通信の原稿によると、長年の強権的な統治に対する批判に加え、最近は盟友の離反も相次ぎ、時期選挙は激戦が予想されているみたいです」

つボイ「長くやることによって敵も生まれてきているというわけですね」

政権を去った盟友のうち何人かは、対抗馬として自ら次期大統領選に打って出ているようです。そして去年囁かれていたという死亡説も、選挙に影を落としている様子。40日間音沙汰のない時期があり、国民から心配や疑念の声が挙がっていたとのこと。

西村「カメルーンでは一度大統領になると任期が7年。100歳直前まで大統領をさせていいのか?という部分も含めての今回の選挙なんです」

メリットとデメリット

小高「写真を見る限りは、とても92歳とは思えないお元気そうな姿ではありますけどね」

高齢の大統領というとまずは健康状態への心配が頭に浮かびますが、それ以上に気になることがあると小高。

小高「高齢であること以上に、40年以上にわたって政権を維持してきたという部分に注目すると、長年続けることによるメリットとデメリットがあると思います」

同一人物による強固な支配下では、安定がある一方で新しい風が吹きません。

小高「素晴らしい大統領だからメリットの方が大きいんだという意見もあるでしょうけど、トップが変わらないことのデメリットを問題視する声もあるんじゃないでしょうか」

長年にわたって続いてきた政治がはたして軋轢なのか実績なのか。それは大統領が変わって初めてわかることなのかもしれません。

数字は良いが

しかし40年以上政権を持ち続けてきたということは、それほど国民からの支持が厚いということなのでしょうか?

西村「調べてみると、前回の大統領選挙での得票率は70%を超えています。なので人気があるとされていますが、対立していた候補からは『選挙違反がある』と言われていたりもするようで」

「得票率70%」という事実だけ見ればすごいですが、その数字が一体どこまで正しいのかについては、やや疑問が残る部分もあるようです。

つボイ「日本も今まさに選挙中ですが、国民の声通りの政権ができる国なのかが心配ですね」

大切なのは若いか高齢かといった年齢でもなく、政治歴が長いか浅いかといった経験でもなく、民意をくみ上げて実行に移してくれるかどうかという政治力。その点に関しては日本でも外国でも変わらない観点なのかもしれません。
(吉村)
 

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