CBC中村彩賀アナがドラゴンズ選手に聞いた!「バントはラッキー」の意外な本音

次世代の人気アナを目指す若手アナウンサーたちがしのぎを削る、のびのびトーク番組CBCラジオ『アナののびしろ』。7月6日放送の担当は、中村彩賀アナウンサーでした。この日は、中日ドラゴンズの野球情報番組『サンデードラゴンズ』(CBCテレビ)のコーナー「中村彩賀のなぜなにクエスチョン!」で学んだことを報告。「完投」と「バント」について選手やコーチに直接質問した取材内容を振り返りました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く「なぜなにクエスチョン!」とは
「中村彩賀のなぜなにクエスチョン!」は、野球勉強中の中村が気になったことを直接選手に質問していくコーナーです。毎回テーマが決まっており、今まではホームラン、ストレート、盗塁、完投などを取り上げてきました。
「ああー確かに知らなかった」「なるほど、直接聞かないとわからないな」となるような質問をするように意識しています。
取材は放送の3、4日前にドームへ行き、練習前か練習後の選手に時間的な余裕があるタイミングで行ないます。最近では選手から「今回のテーマなんですか」「成長してきましたね」と声を掛けられることも多くなり、中村はとても嬉しく感じています。
完投の判断基準
リスナーからも、このコーナーへの反響が寄せられています。
「サンドラの完投についての取材、かなりうれしい質問でした。球数がポイント、6回ぐらいから意識するなど」(Aさん)
前回のテーマは「完投」でした。完投とは、先発ピッチャーが最後まで投げ切ること。100球を超えるとそろそろ交代かなと言われる中で、完投は中村が一ファンとして見ていても、技術的にも体力的にもとても難しいのではないかと感じていました。
中村はまず先発投手に「どのタイミングで『今日完投できるかも』と思うんですか」と質問しました。
髙橋宏斗投手は「5回までを、大体60~70球くらいまででいければ完投が見えてくる」と回答しました。中継ぎ陣の登板が続いているかどうかも頭に入れて投げているそうです。
ちなみに完投した翌日は体がバキバキになるとのこと。髙橋投手は「少ない球数で完投を目指すことも大事だが、やはり重視しているのは球数よりもピッチングの内容」と語ってくれました。
「砂漠の中のオアシス」
続いて中継ぎ投手に「正直、出番がなくなるのは休めて嬉しいですか。それとも投げたいなってなりますか」と質問しました。
「感覚が空いていると投げたいなと思うけど、連投が続いていると休めて嬉しい」という回答でした。藤嶋健人投手によると、「体が疲れている時に先発が完投してくれるのは“砂漠の中のオアシス”」だそうです。
ただし、必ず完投してくれるとは限らないので、ブルペンで準備はしているとのこと。
藤嶋投手と橋本侑樹投手は、試合を見ながらベンチで「今日行けそうだね」「球数が多いから出番ありそうだね」といった話をしているのだそう。
番組収録も「完投」を目指す
このコーナーの面白いところは、選手だけではなくコーチにも質問していることです。
投手コーチに「ベンチから見ていて、完投できるかはどこで判断していますか」と質問すると、「点差にもよりますが、1番のポイントは6回」とのこと。中村は「思ったよりも遅かった」という印象を持ちました。
ちなみにこの番組のディレクターによると、この『アナののびしろ』の収録も、6分くらいまで調子よく喋っていると「あ、今日は無編集完投いけそうだな」と思うそうです。
しかし中村はこのタイミングでディレクターから「あ、今もう編集は必要だけどね」と言われてしまったそうです。中村は「申し訳ありません。中継ぎ陣の方、準備お願いします」と続けました。
バントは「ラッキー」?
今回のテーマは「バント」でした。バントとは、バットを振らずにボールにそっと当てて転がす技術。送りバント、セーフティーバント、スクイズバントなど種類があります。
まず投手陣に質問しました。「送りバントを成功させるとランナーは進塁してしまいますが、1つアウトは増やすことができます。バントをされるのはランナーが進塁して嫌なのか、1つアウトが増えてラッキーなのかどっちですか」
3人の投手に質問した結果、もちろん点差など状況にはよりますが、そろって「相手がバントの構えをするとラッキーだと思う。1つアウトが増えることが何よりもでかい」と言っていたそうです。
体調不良の中でのホームラン
野手陣には「バントしやすい球、しにくい球はどんな球種ですか」と質問しました。
村松開人選手によると、「やりやすい球はストレート。しにくい球は高めの球と変化球。特に自分の方にカーブしてくる球が1番やりづらい」とのことです。
話は少しそれますが、中村が6月15日に『サンデードラゴンズ』の中継でベルーナドームを訪れた際、村松選手が「今日お腹が痛い」と体調の不調を訴えていたことがありました。
中村が「なんか朝食べたんですか」と尋ねると、村松選手は「食べてない。昨日から」と答えたといいます。
つまり前日のホームランは体調不良の中での快挙だったのです。中村は「これはすごすぎる」と感動し、番組で取り上げることにしました。
ちなみに村松選手、バントは「1球目で決めたい派」だそう。
直接聞かなければ分からないこと
試合の大事な場面で使われるバント。とても勉強になったと中村は振り返ります。
「ルールは検索したらわかりますが、その時の選手の気持ちや意識していることなどは聞かないとわかりません。そういったことを取材した上で、『なぜなにクエスチョン!』で皆さんに伝えていけたらなと思っています」
投手陣の「バントはラッキー」という意外な本音や、「砂漠の中のオアシス」という藤嶋投手の独特な表現まで。野球初心者の中村だからこそ聞ける質問が、選手たちの率直な声を引き出しています。
(minto)
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