参院選が公示。石破政権は過半数を維持できるのか?

20日に投開票が行われる第27回参議院選挙が公示されました。物価高対策やコメ政策などが争点となっていますが、参院選で与党は過半数を維持できるのでしょうか?一方の野党はそれを阻止できるのでしょうか?7月5日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが参院選の争点やポイントについて解説します。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く演説を聞く有権者が少ない?
参議院選挙(20日投開票)が3日に公示され、各党が公約を訴えています。
給付金や減税などの争点があるなか、与党は過半数を維持できるのでしょうか?
野党はそれを阻止できるのでしょうか?
大石「朝から第一声、聞いてきましたよ」
10人が立候補する愛知県。
候補者5名の演説を回るため、朝から名古屋市内をはしごしたという大石。
大石「有権者の数が少なかったですね。支持者、支援者の数が少なかった。参院選の熱みたいなものはそんなにない」
ただし最近はネットでも演説が見れるため、わざわざ街頭演説に出向かなくても良い時代なのだろう、と納得した様子の大石。
政権選択選挙となる衆院選と違い、参院選は中間テストや通信簿のような意味合いがあると大石。
しかしながら、自民党が少数与党になってしまうと国会運営が思うように進まなくなる、と参院選の重要性を指摘します。
「ツーアウト状態」の石破政権
任期は6年ながら、3年毎に半数を入れ替える参議院。
半数改選なのは、政治的空白を生まないようにするためです。
改選124議席と東京選挙区の欠員1議席を合わせた計125議席が争われる今回の選挙。
欠員は昨年の都知事選に出馬した蓮舫議員で、再び立候補するようです。
有権者に与えられる用紙は2枚で、1枚は選挙区の候補者名を書き、もう1枚は比例で政党名か個人名を書いて投票します。
気になる勝敗ラインですが、石破政権は全体の過半数となる125議席を目標としており、今回は50議席を取ればよいことになります。
もともと66議席あったため、最大16議席を失ってもよいというスタンスです。
大石「目標低くないですか?ただ、50議席も本当に達成できるかどうか?という情勢。微妙ですよね」
現在、石破政権は「絶対に負けられない」状況にあり、野球でいうと「ツーアウト状態」に当たると大石。
まず、昨年の衆院選で30年ぶりに少数与党に転落したため、ワンアウト。先日の都議選の歴史的大敗でツーアウト。
今回の参院選も敗れてしまうと、スリーアウトチェンジとなってしまいます。
今回の争点のひとつは「給付金と減税、どちらが良いか?」。
給付金には社会保障、減税には経済対策のそれぞれ異なる意味合いがあります。
大石「だから議論がかみ合わないのかな」
「米どころの東北」がポイントに
他に争点となるのは「政治とカネ」。そして、備蓄米で話題の「コメ政策」です。
大石「小泉農水大臣にインタビューしてきましたよ。あのまんまでしたよ」
小泉大臣に「大石邦彦さんですね。ようこそ農水省へ」と声をかけられたそうです。
地域でみると、ポイントは「米どころの東北」。衆院選の小選挙区のように1人区で、重要度が高くなります。
自民党は1人区で勝利する選挙は強く、1人区で敗北する選挙は弱い傾向があるため、選挙の大勢を占うことになります。
また、大石が考える争点は「選挙後の枠組み」。
自公中心の政権が良いのか、それとも非自公中心の政権が良いのか、について各党の動きに注目です。
政権選択選挙の衆院選と性質が異なるとはいえ、場合によっては、政権がひっくり返ることもあり得る参院選。
日本を変える意味でも投票に行き、意思表示として自分の一票を託すことの大切さを改めて呼びかける大石でした。
(nachtm)
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