こども用の日傘も登場。異常な暑さになった日本

この6月の全国平均気温は、1898年(明治31年)に統計を開始して以来最高となるほど、日本中が猛暑に見舞われています。その影響により、今や小学生にもこども用日傘の利用が広がっていて、メーカーの売り上げは前年比170%増加しているとのこと。ネット上では熱中症と紫外線対策に有効という意見が多い一方、手がふさがる、視界が遮られる、はしゃいだ時に危ないなどの理由で禁止している小学校もあるそうです。7月3日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、集英社オンラインや情報サイトなどの記事を基に、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーが、昔とは異なる異常な暑さについてトークを展開しました。
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ネット上ではこども用日傘について賛否両論の意見が掲載されています。
北野も加藤もまず「なんで否定的な意見が出るのかが不思議」と指摘。
手がふさがったり視界を遮ったりというのは、そもそも雨傘でも同じことです。
こどもが帰る時間帯はちょうど暑さがピークですし、最近では熱中症の危険もあるためプールの授業が中止となる学校も出てくるなど、現在の暑さは身体に支障をきたすほど。
「プールサイドのアスファルトの上を歩くと熱い」というのは、プール授業あるあるでしたが、今やその度を越している状況です。
日傘の利用について、北野は「もうええでしょう」と、配信ドラマ『地面師たち』(ネットフリックス)のセリフをそのまま引用して意見を述べました。
学校によって判断はまちまち
文部科学省は日傘の利用については特に指示は出しておらず、利用して良いかどうかは各自治体の各校に委ねられています。
その中で、「日傘を使っても良い」と明文化している学校もあるとのことです。
ただ、日傘を使うことの危なさよりも熱中症のリスクが上回っているのではないでしょうか。
加藤「途中で熱中症になったりしたらね。大人よりも背が小さい分、暑いじゃないですか」
北野「犬の散歩で犬のほうが暑がるのと同じですから、低い分どうしても照り返しもきつく、アスファルトの熱も受けやすいですから」
こども用日傘の特色
「こどもが日傘を使うのは危ない」という意見に対し、こども用ということはサイズが小さいだけではなく、安全面でも配慮されているのではないかというのが、加藤の意見です。
加藤「しかも、こども用ということは危ない部分をちゃんとケアしてくれたりとか、金具が出てるところに何か丸いプラスチックをつけてくれたりとか、そんなものが施されてると思いますし」
こども用の日傘にはUVカット加工や熱を反射するシルバーコーティングが施されていて、中には学校と共同開発して学生向けの傘を作ったメーカーもあるそうです。
両手がふさがっても傘がさせる器具
下校の途中、荷物が重い上に両手がふさがっている状態であれば、日傘をさすのも難しいかもしれません。
そこで、一時期関西で流行った、自転車に乗っていても傘をさすことができる器具「さすべぇ」をランドセルにつけられるようにすれば良いのではないかという案も出ましたが、「突風が吹くと危ないやろなあ」と却下。
ともかく、熱中症にならないような対策が今後も必要になってきそうです。
最後に北野は「身を守る術として(こども用日傘は)アリやなと思います」とまとめました。
(岡本)
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