キーマカレーにととろをオン!?元・デザイナーが作る目で見て楽しいカレーとは?今食べるべき名古屋のカレーベスト3を発表!(前編)

爆笑問題・太田光と石井亮次アナウンサーが、東海地方の定番を深掘りするバラエティ『太田×石井のデララバ』!今回は「今食べるべき絶品カレー」特集。日本屈指のカレーデララバが選んだ本当にうまいカレー店を紹介します。
素揚げ野菜に感動!クセになるスープカレーの秘密は?

今回はカレー研究家・スパイシー丸山さんと一条もんこさんが案内するカレーバスツアーを敢行。日本屈指のカレーデララバ2人が、それぞれ選んだ名古屋の絶品カレーベスト3をバスで巡ります。
年間600食を食べる「スパイシー丸山さんオススメ!名古屋の絶品カレー」第3位は、金山の「スープ・カレー・イシバ」。丸山さんが“愛知No.1スープカレー”と絶賛するお店です。午前11時30分のオープン前から行列ができる人気店で、土日には2時間待ちも。
一番人気は「チキンスープカレー」。やわらかく煮込まれた300gのチキンは、スープカレーとマッチ。1日30食限定なので、早い時には開店からわずか1時間で完売することも。
丸山さんのオススメは「ベジタブルスープカレー」。ピーマン、ブロッコリー、オクラ、にんじんなど、彩り豊か。素揚げ野菜の香ばしさが、あっさりしたスープカレーと相性抜群。
野菜は毎朝、市場で新鮮なものを仕入れ、ほとんどを素揚げで提供しています。にんじんは、オープン前に砂糖とバターで味付け。注文が入るたび素揚げにして、甘みを最大限引き立たせています。じゃがいもは、仕込みで一度30分丸揚げした後、冷蔵庫で1日寝かせます。翌朝、また切り分けて使うのだとか。野菜に合わせて料理方法を変えて、おいしさを最大限に引き出しています。
イシバが愛される最大の理由はクセになるカレースープ。ベースとなるのは、鶏ガラ・とんこつ・香味野菜を7時間煮込んだスープ。そこに昆布だし、魚介系のだしを加えます。和風テイストのスープに、スパイスを加えることでカレースープが出来上がります。
今回は、カレーの肝ともいえるスパイスを特別に見せていただけることに!ペーストスパイスは、13種類のスパイスと玉ねぎ、セロリなどをブレンド。オリジナルのミックススパイスにも、インド産のクミンやナツメグなど13種類をブレンドしています。
中でも味の決め手となるのが、ブラックペッパーの量。名古屋めしの手羽先やあんかけスパと同じように、コショウを多めに入れることでクセになる味わいが実現。最後に、バジルを入れれば、コショウのスパイシーさと和風だしが効いたカレースープの完成です。
レシピをイチから考案!東京の名店が生み出した名古屋限定カレー

「スパイシー丸山さんオススメ!名古屋の絶品カレー」第2位は、栄の「デリー プラナーリ」。東京でカレーファンから熱烈な支持を受ける名店「デリー」が、2024年4月に中日ビルの地下1階に愛知県初出店!
デリーのコンセプトは「ご飯に合うインドカレー」。スパイスの調合はもちろん、サラサラしたインドカレーに合うように、ご飯を硬めに炊き上げています。お店にはナンは置かず、全てご飯と一緒に提供。さらに、名古屋店は日本とインドのお米をブレンド。本場の味を損なわず日本人に合うカレーを追求しています。

一番人気は「カシミールカレー」。20種類以上のスパイスで作る激辛カレーが、ご飯の甘みと絶妙にマッチします。1皿あたり2~3個分煮詰めた玉ねぎが入っている「コルマカレー」も、まずは味わいたい一品です。
丸山さんオススメは、名古屋店限定の「八丁みそコルマカレー」。玉ねぎの甘みと八丁味噌の甘みがマッチし、まろやかさと深みをより感じられるように。コルマカレーは鶏肉ですが、こちらは八丁味噌に負けないパンチ力のある豚肉が入っています。味の主張が強い八丁味噌とスパイスのバランスを試行錯誤し、名古屋店のためにイチからレシピを考案したそうです。
昆布だしのうまみがマッチ!衝撃のキーマカレー×とろろ!?

「スパイシー丸山さんオススメ!名古屋の絶品カレー」第1位は栄の「善左衛門咖喱(ぜんざえもんかれー)」。地下鉄名城線「矢場町駅」から徒歩約5分。2024年4月にオープンしたキーマカレー専門店です。
店主・西尾優希さんは、スパイスカレーの人気店「アンディーカリー」で5年働いた後に独立。土日には20人以上が並ぶこともある人気店で、お客さんは約7割が女性なのだとか。
丸山さんが「名古屋で一番衝撃を受けた」というオススメが「善左衛門カレー」。キーマカレーととろろを合わせた唯一無二の逸品です。

とろろは、青森県産の長芋を使用。新鮮なとろろを味わってもらうため、その日に使う分だけを開店前にすりおろしています。
これだけだと物足りないため、かつおではなく昆布だしを使うのが西尾さんのこだわり。上品でまろやかな昆布のうまみがキーマカレーとも相性抜群なのだとか。そこにうまみと香りが強い牡蠣醤油を合わせることで、長芋、昆布とお互いの味を引き立てあい、より強いうまみがプラスされるそうです。
番組は、西尾さんのキーマカレー作りに密着。スパイスは、甘い香りが特徴のシナモン、台湾料理や中華料理では八角と呼ばれるスターアニス、爽やかで上品な香りから「スパイスの女王」とも呼ばれるカルダモンなど、合計6種を使用。
香りを最大限に引き出すため、スパイスを大量の油に投入。油にスパイスの香りを移すテンパリングを行います。そして大量の玉ねぎを入れ、水分を抜くため、強火でかき混ぜながら1時間以上炒めます。さらに、コリアンダー・ターメリック・ナツメグ・ガラムマサラなど、パウダー状のスパイス合計10種を投入します。
次に豚ひき肉を混ぜ合わせていきます。一般的なミンチは約3ミリですが、ここでは約9ミリのものを使用。粗びきのミンチを、煮込む前に焦げ目がつくまで炒めることで、より香ばしくて肉肉しいキーマカレーが味わえるそうです。
見た目を鮮やかに彩る野菜の多さも善左衛門咖喱のポイント。「はつか大根 赤玉ねぎと豆苗のバジル和え」「ジャガイモとビーツ オイル炒め」など、個性豊かな野菜が10種類。
丸山さんのオススメの食べ方は、自家製のスープとわさびで、ひつまぶしのように味変すること。スープのベースはキーマカレーと同じですが、手羽元のうまみをプラスしています。
CBCテレビ『デララバ』2025年6月25日放送より
番組紹介

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