「名古屋高速」の裏側がスゴすぎる!?巨大な排風機&24時間体制で監視する施設管制室に特別潜入!

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、高速道路の脇を走る側道“高側道”を愛してやまない道マニア歴17年の橋本貴志さんと、珍しい道や変わった標識などを求めて全国を巡る道マニア歴21年の石井良依(らい)さんの2人が、愛知県を走る「名古屋高速道路」の裏側に特別潜入!
トンネルの避難路がある「緑橋換気所」

一日約28万台が行き交う「名古屋高速道路」。中心市街地を囲む都心環状線を基点に放射状に伸びるこの道は、都市内交通や観光、物流などに重宝され、重要な役割を担っています。
今回はこの道を管理する「名古屋高速道路公社」全面協力のもと、「名古屋高速道路」の魅力を徹底的に深掘り! 特別に、トンネル区間にある安全設備や非常用設備といった、職員しか入れない場所を見せてもらえるとのこと。普段は立ち入ることのできない裏側に迫ります。

2人を案内してくれるのは、名古屋高速道路公社の三橋さんと上村さん。まずは、中心市街地から名東区・高針(たかばり)までの「東山線」に存在する名古屋高速で唯一のトンネル「東山トンネル」へ。
このトンネル内には事故や火災を想定した避難路が設けられているそうで、その道は普段は入れない“ある施設”へ通じていると言います。

名古屋高速を四谷出口で降り、走ること5分。すると、特徴的な見た目をした建物が現れます。到着したのは、東山動植物園の南にあり、東山トンネルの上に位置する「緑橋(みどりばし)換気所」。
(名古屋高速道路公社・三橋さん)
「トンネルから非常時に上がってくる避難路の中の1つが、この緑橋換気所の中と繋がっている。それだけでなく、名古屋高速を支えるいろんな設備も入っている」
地下5階から地上5階まであるこの換気所には10本の煙突が設置されており、それを覆う形で造られた結果、特徴的な外観になったそう。これは都市の景観を損なわないためという狙いがあると言います。
さらに三橋さん曰く、ここでは避難路のほかにも名古屋高速の安全を支えるさまざまな設備が見られるとのこと。4人は、地下4階のトンネルがあるフロアへ向かいます。

すると、事故や火災の対処に必要不可欠な「車両転回路」と呼ばれる広い空間に到着。上り線の扉と、反対側には下り線の扉があり、「消防車などの車両が渋滞でたどり着けないことが無いよう、Uターンして現場に行けるようなスペースになっている」とのこと。
上り線に繋がる扉を開けると、すぐ目の前には車道が。勢いよく車が何台も通り過ぎていきます。あまりの近さに、橋本さんも石井さんは「笑っちゃう」と大興奮!
車両転回路の隣の空間には、管制室と通話が可能な非常電話が設置されており、有事の際には地下4階から階段を上がり避難します。しかし、これまで訓練以外では一度も使われたことはないそうです。
換気所の要「排風機」 24時間体制で監視する「施設管制室」も

続いては、換気所のメインとも言える設備があるフロアへ。
(名古屋高速道路公社・三橋さん)
「これは排風機。換気所で汚れた空気をクリーンにして外に出している」
東山トンネルの換気に欠かせない、巨大な排風機。トンネル内のジェットファンで空気の流れをコントロールして換気所に集め、電気集塵機(しゅうじんき)によって綺麗にしたのち、排風機で排出されます。
これらの設備は、事故・火災で煙が出た際の避難環境の確保においても重要な役割を担っているそう。室内には吸音材が張り巡らされており、排風機は主に平日の交通量の多い時間帯に運転しているとのこと。

その上のフロアには、名古屋高速の安全を支える重要な「施設管制室」があります。いくつも並ぶモニターには、車道の様子が。東山トンネル内には73台、全線に260台のカメラが設置されており、24時間体制で監視しています。
その他にも、有事の際にトンネル内に電力を供給するシステムや、換気状況が一目で分かるモニターなど、名古屋高速の安全を確保するための設備がずらり。「災害対策支援システム」では、渋滞状況や料金所ごとの通過台数なども分かるようになっています。
「東山換気所」の重要施設「消音装置」 トンネルから地上への避難路も

続いては、東山動植物園の西に位置する「東山換気所」へ。地下へ案内してもらうと、現れたのは「消音装置」。トンネル内の空気を外へ吐き出す排風機の音を40dB以下に抑えるという、重要な役割を果たしています。筒の内部に開けられた無数の穴によって音の振動を吸収させるという仕組みで、近隣住民への配慮から設置されたそう。
最後に、三橋さんがどうしても見てほしいという場所へ。トンネルの上に位置する、とあるポイントへ向かうと…

(名古屋高速道路公社・三橋さん)
「これは、地下から一般道に出る非常用の通路」
街中の道路脇に、ゴミステーションのような形をした“非常口”があります。普段は入ることができませんが、鍵を開けてもらい、特別に地上から入らせてもらうことに。
扉をスライドして階段を下りて行くと、地下を通る高速道路がすぐ目の前を走っています。有事の際には、トンネルから階段を上って扉を開け、地上に出て避難します。普段は見られない名古屋高速道路の裏側に、道マニアの2人は終始興奮しっぱなしの回となりました。
CBCテレビ「道との遭遇」2025年7月15日(火)午後11時56分放送より
番組紹介
