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「認知症」経験者はなぜ気づいた?…“物忘れ”や“被害妄想”も?認知症を早期発見するポイントと最新の治療法

「認知症」経験者はなぜ気づいた?…“物忘れ”や“被害妄想”も?認知症を早期発見するポイントと最新の治療法
CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、金沢大学 医薬保健研究域 脳神経内科学 教授 小野賢二郎先生です。

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今回のテーマは『〜経験者はなぜ気づいた?〜認知症の早期発見&最新治療』

「家にあるのに同じものを買ってしまった」「物の名前が思い出せない」「曜日の感覚がなくなる」これらに心当たりがある場合は、認知症の初期症状かもしれません。認知症の患者数は約450万人。65歳以上の8人に1人が罹患していると推計されています。そんな認知症は早く気づくことが大切。特に健常な状態と認知症の中間である「MCI」の段階で気づくことができれば、対策を行うことで症状の進行を遅らせ、認知機能を長く維持できる可能性が上がるそうです。そこで今回は、認知症を早期発見するポイントや最新の治療法などを専門医に教えてもらいました。

認知症の基礎知識

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<認知症の種類>
認知症は、大きく分けて「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」の4つに分類されます。なかでも最も多いのがアルツハイマー型認知症で、全体の約7割を占めるそうです。

<アルツハイマー型認知症とは?>
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイド-βなどの異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が傷ついて認知機能が徐々に低下していく病気だそうです。

<MCI(軽度認知障害)とは?>
MCIとは、認知機能の低下は見られるが基本的な日常生活に支障がない状態のこと。この段階で診断できると、認知機能を維持できる可能性が高まるそうです。

<アルツハイマー型認知症とMCI>
アルツハイマー型認知症の場合は、アミロイド-βの脳内蓄積が少ないMCIの段階で対策し、その蓄積をなるべく抑えることが重要。この段階で気づいて対策を行うと、症状の進行を遅らせ、認知機能を長く維持できる可能性が上がるのだとか。MCIで治療を行わなかった場合、5年以内に約3割が認知症に進行すると言われているそうです。

<SCI(主観的認知機能障害)とは?>
先生によると、SCIはMCIよりも前の段階で他人は認知機能の低下に気づかず、自分だけが気づいている状態のこと。SCIの段階では、周囲が変化に気づきにくいため、本人も「年のせい」と思って見過ごしてしまうケースが多いのだとか。しかし、この段階で受診できれば、早めに対策ができるそうです。

MCIに気づくポイント

<(1)「思い出せるかどうか」>
単なる物忘れとMCIを見分けるポイントの1つは「思い出せるかどうか」。一度忘れてしまっても、時間がたった後やきっかけがあれば思い出せるのがただの「物忘れ」。いつまでたっても思い出せない場合は、MCIの可能性があるそうです。

<(2)「被害妄想」>
被害妄想は、MCI早期発見の大事なポイント。「物盗られ妄想」や精神的に不安定になるなどの症状は、昔は認知症が進んでから出てくると思われていましたが、最近は非常に軽い段階からそういった症状があるという論文が増えてきたそうです。

<(3)「今までできていたことができなくなる」>
得意だった計算ができなくなったり、これまでできていた携帯電話の扱いが苦手になったり、同じ献立が増えたりなど、今までできていたことが徐々にできなくなってしまうのは、MCIの典型的な兆候だそうです。

MCIチェック

(1)今何をしようとしていたか思い出せないことが増える
(2)同じことを繰り返し言ったり尋ねたりする
(3)人と会う約束を忘れたことがある
(4)探し物が多い
(5)会計で小銭を使うのが面倒に感じる
(6)今日の日付が言えない
先生によると、上記はあくまで目安。以前よりも頻度が増えている場合や、数日経っても思い出せないことが増えてくるようであれば、脳神経内科・心療内科などの専門医への受診を検討すると良いそうです。

認知症予防に大切なこと

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

先生によると大切なのは、「頭を使うこと」と「軽い運動」。運動は、脳の血流を促し神経細胞を活発にします。頭を使うことも神経細胞が活発になるため、認知症の予防につながるそうです。

名医が推奨!認知症予防に効果的な食事

先生がおすすめするのは「緑茶」と「カレーライス」。緑茶にはポリフェノールが含まれており、アミロイド-βの蓄積・形成を抑える働きがあります。緑茶を毎日飲む人は、飲まない人に比べて5年後の認知機能の低下が抑えられるというデータもあるのだとか。また、カレースパイスに含まれる「ターメリック」「クルクミン」にもアミロイド-βの蓄積を抑える働きがあるそうです。

認知症の進行を遅らせる最新治療薬

認知症の進行を遅らせる2つの最新治療薬が「レカネマブ」と「ドナネマブ」。レカネマブは、塊になる前の毒性の強い小さなアミロイド-βを除去します。一方、ドナネマブは、大きな塊になったアミロイド-βに結合し除去。患者の状況に合わせて、医師と相談しながら薬を選択するのだとか。レカネマブは、2週間に1度の点滴で原則18か月間投与するそうです。

<レカネマブの主な条件>
検査:脳に出血やむくみがなく安全に治療ができる状態
MCIまたは軽度認知症テスト:22〜30点
費用(年間):薬剤費約298万円 医療保険適用後自己負担額が3割の場合約90万円
※費用は体重が50kgの場合の料金です
※投与を12か月目までおこなった場合の費用の目安です
※保険適用後の自己負担額は加入している健康保険にご確認ください
※高額医療制度対象です 費用についてはご自身の加入している健康保険の窓口でご確認ください
※脳出血や脳浮腫(ARIA)などの副作用のリスクがあります

<ドナネマブの主な条件>
検査:脳に出血やむくみがなく安全に治療ができる状態
MCIまたは軽度認知症テスト:20〜28点
費用(年間):薬剤費約308万円 医療保険適用後自己負担額が3割の場合約100万円
※費用は体重が50kgの場合の料金です
※投与を12か月目までおこなった場合の費用の目安です
※保険適用後の自己負担額は加入している健康保険にご確認ください
※高額医療制度対象です 費用についてはご自身の加入している健康保険の窓口でご確認ください
※脳出血や脳浮腫(ARIA)などの副作用のリスクがあります

認知症を予防するために

レカネマブやドナネマブは、あくまで認知症の進行を遅らせる薬なので、「運動」「社会参加」「生活習慣病」の管理を続けて、認知機能を良い状態で長く保つことが大切だそうです。

(2026年10月11日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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