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井上ドラゴンズいよいよ残り17試合、竜党として望む“戦いの姿”とは?

井上ドラゴンズいよいよ残り17試合、竜党として望む“戦いの姿”とは?
球団創設90周年記念ロゴ(C)CBCテレビ

9月に入り、早いものでドラゴンズにとってのペナントレースも残り17試合となった。負け越し数は依然として減っていない。セ・パ交流戦以降も上昇できず、低空飛行が続いたままだ。(敬称略)

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逆転負け35試合の深刻さ

井上一樹監督(C)CBCテレビ

井上一樹監督がチームを率いた2年目は、厳しいシーズンになった。広島での開幕戦で喫した4点リードからの逆転負けから始まり、「まさか!」と絶句するような負けが積み重なってきた。ここまで126試合を戦って、53勝71敗2分で借金は18である。逆転負けが35試合もあるところに、今季の戦いの深刻さが浮き彫りになっている。(成績は9月6日現在)

CS進出は極めて厳しい

冷静に見ても、クライマックスシリーズ(CS)進出のAクラス入りは厳しい。3位の横浜DeNAベイスターズとの差は6.5ゲーム、すでに自力でのCS進出は消滅している。可能性はゼロではないが、「厳しい」どころか「極めて厳しい」のがまぎれもない現実である。残り17試合、もちろん一縷の望みをかけて戦うことは大切だが、同時に来季、そしてその先のチームの姿を考えながら戦う時期でもある。

花田に夢見る「来季の4番」

花田旭選手(C)CBCテレビ

これからの残り試合、是非“起用し続けて”ほしい2人の選手を挙げる。どちらもルーキーなのだが、野手では花田旭である。東洋大学からドラフト6位で入団した外野手、4月にバンテリンドームのホームランウイング第1号を打つなど、華やかなデビューを果たしたが、その後はケガのため2軍での調整が続いた。

しかし、8月に1軍に復帰すると再び躍動している。にもかかわらず、スタメンであったりなかったりする。ホームランを打った次の試合にベンチスタートだったこともあった。井上監督には、これからの毎試合、花田を使い続けてほしい。スケールの大きな外野手として成長する素材である。名門・大阪桐蔭高校で4番打者だった花田。ひょっとしたら、来季のドラゴンズで「4番」に座っているかもしれない。ファンとして、そんな夢も見てみたい。

中西は1軍でこそ輝く

中西聖輝投手(C)CBCテレビ

投手ではドラフト1位で入団した中西聖輝である。ルーキーながら開幕ローテーションに入った。そのデビュー戦をバンテリンドームのスタンド席で見守ったのは、春浅き頃だった。たしかに立ち上がりに不安があり、度々先制点を奪われる。このため1軍と2軍の行き来も多かった。しかし、2軍では圧倒的なピッチングを見せて“無双状態”なのである。中西は1軍のマウンドでこそ成長していく投手なのだろう。打たれ続けても1軍で投げさせてほしい。残り試合、1軍での先発の機会が多ければ多いほど、来季からの背番号「11」に夢が膨らむ。

球団としての“落とし前”

試合終了後の円陣(C)CBCテレビ

ドラゴンズ球団全体に求めたい。ペナントレース最終盤のここへ来て「CS進出」が注目されているが、球団創設90周年の2026年(令和8年)の目標は「優勝」だったはずである。目標をすげ替えてもらっては困る。シーズン直前に多くの野球評論家たちが評価した投打の戦力がありながら、なぜここまで低迷し続けているのか。その原因をきっちりと検証してほしい。開幕当初はケガ人が多かったとは言え、次々と復帰してきてからもチーム成績は上向かなかった。それはなぜか?ファンを裏切り続けたシーズンの“落とし前”は必要だろう。それなくしてドラゴンズの来季への扉は開かないはずだ。

本拠地バンテリンドームでの戦いは残すところ3試合だけとなった。もちろん球場に駆けつけて、一生懸命に応援を続ける。だからこそ、どうか満席のスタンドに応える熱きプレーと来季への“希望の光”を見せてほしい。
                          
【CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】

※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲  愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)ほか。

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