10円玉の価値が上がって、新たな問題が発生
日本の硬貨を製造している造幣局によりますと、現在の10円玉における金属の配合割合は、銅が95%、亜鉛3~4%、錫は1~2%で、1枚あたりの重さは4.5gとなっています。10円玉の原材料のほとんどが銅であることは広く知られていますが、三井金属などが公表している価格をもとに、原価を推計すると16日時点で10.5円程度。銅の価格急騰が素材の時価を押し上げていますが、それにより新たな問題が発生するかもしれません。6月17日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が硬貨をめぐる問題について解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと山本衿奈です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く銅の価格が上昇中
金の価格がどんどん上がっていることは経済ニュースなどでよく聞きますが、実は銅や銀の価格も上がっています。
日本でも街中にある銅線やマンホールが盗まれることが問題化していますが、これは金属の価値が上がっているため、街中にふつうにある物が盗まれるとなると、なかなか盗難防止の策を講じるのは難しいですね。
特に銅の急騰は凄まじく、今月3日は1tあたり233万円まで上がって最高値を更新しています。
もし234万円になると、10円玉に含まれる銅だけで原材料は10円を超えるそうです。
16日時点は229万円と少し下がりましたが、5年前の2倍もの水準に達しています。
10円玉をつぶして売ると得?
銅の価格が上がって10円玉の製造費が上がるというのは、国の財政にとってマイナスというだけの問題ではありません。
心配されているのは10円玉を鋳潰して、それを売って儲けようとする輩が出てくるかもしれないということ。
仮に100万円分の10円玉を売ったら、単純計算で105万円になるということになります。
これに対し日本経済新聞では、「材料価値が額面価格を上回れば、金属目当ての再加工といった違法行為が懸念されます」と報じています。
10万枚もどうやって集めるのかということはさておき、今、そのようなことを考えてしまった方は心の中に留めて、そのまま消し去ってください。
石塚は「ダメです!やらないでください、法律違反です」と強く注意しました。
貨幣損傷等取締法違反となり、「意図的に硬貨を損傷または鋳潰した場合、1年以下の懲役または20万円以下の罰金に処す」と規定されています。
日本に限らず金属が高騰
金属価格の高騰は日本に限らず世界中で起こっている現象で、他国でも硬貨の製造を減らす方針に傾いています。
アメリカはドナルド・トランプ大統領が1セント硬貨の製造を止め、トランプ氏は「1セントなんか使わないだろう」と言ったそうですが、あれほどのお金持ちなら1円、2円は気にしないだろうなとも思います。
ただ、日本でもキャッシュレス化が進んでいるからか、特に1円玉の製造はかなり減らしています。
一方で永岡は初詣のおさい銭には必要で、二重に縁があるようにと20円を入れているため、そこで10円玉を使っていると語りました。
ただ、山本も石塚も100円を入れていると語り、ここで図らずもおさい銭の金額について大きな違いが明らかになってしまいました。
最後に永岡は「とにかくいろんなものの値段が上がっている」とまとめました。
(岡本)
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