災害の強い味方。名古屋工業大学の「インスタントハウス」とは?
7月28日に発生した令和8年熊本地震。被災地の八代市に名古屋工業大学の北川啓介教授が足を運び、自ら開発した「インスタントハウス」を建設しました。インスタントハウスは、短時間で設営できる円形の復興用の住宅です。8月2日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、北川教授を取材した経験がある小堀勝啓が、この「インスタントハウス」を紹介します。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴くニュースでびっくり
7月28日に発生した令和8年熊本地震から6日目。300回を超える余震が続いて、現地では家を失ったり半壊のため、車中泊や外にテントを張って寝ている人もいる状況。
小堀「昨日ニュースを見ていたら、名古屋工業大学の北川啓介教授が開発した、インスタントハウスを建てに、自ら現地に赴いている姿を見て感動しました」
小堀はかつて『燃えよ!研究の志士たち』(CBCラジオ)で北川教授を取材したことがありました。
北川教授考案のインスタントハウスは、その名の通り3時間ほどで一軒が完成する優れもの。
建て増し自由
インスタントハウスには屋内用と屋外用があります。屋内用は段ボールのパーツを留めていくと、所要時間15分ほどで完成します。
そして屋外用のインスタントハウスは、風船のように空気で膨らませた本体に、内側から速乾性のウレタン樹脂を吹きつけます。早ければ1時間で硬くなり完成。しかもひとりでできる手軽さ。
衝撃や雨風にも強い。建て増ししたい時は、隣りに同じ方法でインスタントハウスを建て、隣接部分をくりぬいて繋ぐとできあがり。
行き来ができる部屋数が増えていき、大家族の要望にも応えられます。
いつかノーベル賞?
小堀「これまで北川先生はトルコ、シリアなどの海外の大震災の地域にも出向いて、これを作って感謝と注目をされた方です」
開発のきっかけは東日本大震災。現地のこどもから「偉い先生だったら、どうして、もっと早く家を建てられないの?」と言う問いかけをされたことから。
この言葉にショックを受けた北川教授は「この子に答えを出して見せてやらなきゃいけない」と、研究を重ねて出来上がっていったのがインスタントハウスだそうです。
小堀「いつの日か、この北川先生の業績はノーベル賞を受賞するのではないかと思っております」
実物が見られる
実はこのインスタントハウス、もともと災害用ではなかったとか。
「日本では家を建てるのにお金も時間もかかりすぎる。おかしいじゃないか?」と疑問を持ち、誰でも気軽に建てられる家の研究を続けていたそうです。
小堀「そこに被災地の少年の言葉が心に火をつけて、完成に加速をつけてくれたんだとおっしゃっていました。まさに必要は発明の母を地で行く話です」
北川教授の研究室は名古屋工業大学の敷地内にあります。誰もが実際にインスタントハウスが見られるよう、研究室そのものがインスタントハウスになっています。
小堀「ぜひ見に来てくださいとお誘いをいただいておりますが、残念ながら実際にお邪魔するに至っていません。近いうちに自分の目でこの素晴らしい発明を確認してこようと思っております」
興味のある方は「北川啓介研究室」のホームページをチェックしてみてください。
(尾関)
番組紹介
読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。



