大谷参戦で井端野球はどうなる?川上憲伸が注目するポイントは
CBCラジオ『ドラ魂キング』、「川上憲伸、挑戦のキセキ」は、野球解説者の川上憲伸さんが、自身のプロ野球人生を「挑戦」という視点から振り返るコーナーです。11月26日の放送では、ドラフト同期・井端弘和さん(現侍ジャパン監督)について、現役時代の気配りやしたたかさが監督としてどう生きるのか、そして2番打者論から見える井端野球について伺いました。聞き手は宮部和裕アナウンサーです。
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「井端選手の時代の気配り、したたかさ、予測、準備。監督として選手を束ねる上で生きてくるところ、彼しかできないことも多いんじゃないですか」と宮部が尋ねると、川上さんは「やっぱり多いと思いますね」と答えます。
ただ、どこまで自分らしさを貫いてチーム作りをするかというところもあると川上さん。井端さんは日本人が望むものを意識できる人ですが、そこに心配もあるといいます。
「思い通りのレギュラー選びだったり。あまりにも気遣いしすぎると、ちょっと違う方向に行くのかなっていうところがね。そこだけですね、心配は」
ショート出身監督ならではの視点
川上さんは井端さんの強みとして、ショート出身であることを挙げます。
「二遊間という意味では、そこに対する注目っていうのは今までの監督にはない考え方をすると思うので」
2番バッターや下位打線の役割について、井端監督らしさが出るのか、それとも従来通りの雰囲気でいくのかというところに、川上さんは注目しているそうです。
井端さん自身、現役時代は1番2番を打っていた選手でしたが、当時の2番打者と、現代の2番打者では役割が全く違うと川上さんは指摘します。
2番打者論と大谷翔平の存在
「大谷選手が来ました、1番です2番ですって時に、もう井端野球っていう現役のものからしたら消え去るわけで。種類が変わってくるんですよ」
例えば、ホームランバッターだった小久保裕紀さんや稲葉篤紀さんが監督だった場合、2番打者の役割について語れることがあったかもしれません。しかし井端さんが抱いているイメージは違います。
「ノーアウトで足の速い選手が出たら、2番のやれることは簡単に送りバントなのか、それとも盗塁するタイミングを計りながら、追い込まれてもそこから粘りながらとか。そういうのが彼の考えだったと思うんですね」
それが2番に大谷選手のような強打者が入ると、全く別の問題になってくるというのです。
「どうなるんかなーっていう。僕はそこに注目したいんですよ、彼の」
大谷参戦と井端ジャパン
放送前日、大谷翔平選手がWBC侍ジャパンへの参戦を表明しました。
前回大会で世界一に輝いた侍ジャパン。井端ジャパンは少なくとも東京ドームでのラウンドでは、チャンピオンとして追われる立場になります。
機動力や守備といったところはまさに井端さんの得意分野。これとメジャーリーガーのパワーがどう化学反応を起こすのか。今回大会も、井端ジャパンに注目です。
(minto)
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