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映画『国宝』、歴代興行収入1位の理由は?

映画『国宝』、歴代興行収入1位の理由は?

俳優の吉沢亮さんが主演を務める映画『国宝』(監督:李相日)の興行収入が、11月24日時点で173.7億円を突破。2003年公開の『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の173.5億円を抜き、22年ぶりに邦画実写映画としては歴代最高の座を更新しました。26日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』にも、『国宝』を観たリスナーからの投稿を、つボイノリオと小高直子アナウンサーがおたよりを紹介しています。

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『国宝』のここがすごい

つボイ「『踊る大捜査線』が22年間1位だったというのにも驚きました」

小高「やっぱり時代性もありますしね。それにテレビシリーズが大人気だったので、そのファンを引っ張ってきての映画という事を考えると、人が足を運びやすいのもありますね」

一方の『国宝』は、吉田修一氏による小説が原作となっています。ヤクザ一家の長男として生まれた歌舞伎役者が、人間国宝になるまでの人生を描いた物語です。

小高「『国宝』は本来『歌舞伎』という題材からしてもこんなにヒットするとは思われていなかったので、異例のヒットだと言われていますね。すごいですよね」

知名度があった『踊る大捜査線』とは違い、観た人たちの口コミが話題を呼んで人気に火が着き、とうとう興行収入1位を獲得するまでに至ったこの映画。今後さらに人々の関心を集めそうです。

1度じゃ足りない

実際に作品を観たリスナーから、こんな投稿が寄せられました。

「話題となっていたので、1回目は深く考えずに観てみました。2回目は映像の美しさに見惚れました。吉沢さんと横浜さんの圧倒的な演技はもちろんですが、脇を固める役者さんたちも豪華で、さまざまな視点から見ても素晴らしい映画でした」(Aさん)

つボイ「こういうリピーターがまた、興行収入に影響しているんじゃないでしょうか?」

小高「このくらいまでヒットするのは、やっぱりリピーターの力が大きいですよね」

ストーリー、映像、音楽、使用されている小物、細かい伏線やメインでない人物たちの細かいやり取りなど、映画は情報量が多い分、見れば見ただけよりその面白さを味わうことができます。

小高「映画って昔は『いい映画だったな』と思ったらそのまま居座って続けて観ることができましたけど、今は毎回お金払わないといけませんからね。それでも何回でも観たいということなんですよね」

つボイ「昔のリピーターとはわけが違うね」

ぜひ映画館で

さらにはこんな投稿も。

「李相日監督の作品は、どれも登場人物の日常を目撃してきたかのように感じます。大好きな『フラガール』も『国宝』も、人物の成長と挫折を体温を感じるような距離で目撃してきて、ラストを迎えることができます。だから舞台に立つシーンで何度も感動が押し寄せるんです。
この監督の作品は、必ず映画館で観てください。この記録、まだまだ伸びますよ」(Bさん)

小高「『この映画はスクリーンで観た方がいい』って、皆さんおっしゃるんですよね」

つボイ「映画は本来そうですよ。あのサイズを想定して作ってるんだから」

小高「でも数ある映画の中には『まぁサブスクで観たらいいか』って思うような映画もある中で、『これは絶対映画館で観た方がいい』って話す人が多いのも、やっぱり素晴らしい映画の要素のひとつかなと思います」

舞台の圧倒的な迫力や臨場感を感じるには、「やはり劇場で」という意見が多いようです。

一体感のなせる技

つボイ「ひとりで見てももちろん楽しいだろうけど、客席で見るとみんなが息を呑むシーンとかも感じながら共通体験として感じられるのが、余計に感動を倍増させているんじゃないでしょうかね」

実際に観に行った人の中には、「観客の熱量がすごい」と感じた人も。登場人物の所作や台詞に引き込まれて、固唾をのんでスクリーンに見入る観客の熱気や静けさ。そういった没入感を一体となって感じることができるのも、「映画館で観た方がいい」「また観たい」と思わせる要因のようです。

つボイ「本当の歌舞伎の方も、席が随分埋まってるみたいですね」

小高「そうそう。歌舞伎人気にも追い風になってるみたい」

「日本映画の最高峰」という声も上がる映画『国宝』。今回大きく話題になったことで、さらに多くの人が劇場へ足を運ぶような予感がします。
(吉村)
 

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