愛知県豊田市で「2025国際首長フォーラム」開催
10月14日から16日の3日間、愛知県豊田市で「2025国際首長フォーラム」が開催されました。これはSDGsについて「地域」単位で連携して考える国際会議で、日本で初の開催となりました。39カ国68都市の首長290人が参加し、それぞれの考える課題や先進的に取り組んだ事例などが話し合われました。10月22日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイと小高直子がこのニュースについて紹介します。
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つボイ「豊田市にたくさんの、海外からのお客さんが集まってきたということですね」
2017年にラオスで初めて開催された「国際首長フォーラム」。
アジア・アフリカを中心に6回開催されており、日本では今回が初めての開催でした。
SDGsといえば、気候変動や食糧問題など、国単位で集まって話し合われることが多いイメージがあります。
しかしながら、SDGsの目標である資源問題や貧困問題、遅れがちな災害対策といった課題は、実は地方が抱えていることが多いそう。
小高「ですので、自治体単位の取り組みを強化する必要がある」
つボイ「確かに、より現場に近いリーダーが集まることは有意義なこと」
豊田市が選ばれた理由
では、日本の数ある都市の中で、どうして豊田市が開催地に選ばれたのでしょうか?
豊田市が選ばれた理由としては、「自動車産業が集積する都市部から、山間部の過疎地まであり、日本の縮図になっているため」だそうです。
つボイ「本当に豊田市、広いもんねぇ。いろんな地域がありますよ。駅のそばとか、山の方とか。さまざまな問題を実感として感じている街ではないでしょうか」
各国からたくさんの方が集まったため、豊田駅でマーケットが開かれたり、国際交流イベントが開催されるなど、地元・豊田市はとても盛り上がったそうです。
市内の「グリーン電力」を使用
国際イベントだけに、中国、フィリピン、インドネシア、ベトナムなど市内在住の外国人らによるグループが民族音楽を披露するステージもありました。
また、豊田市産の抹茶やスイーツを味わえたり、パーソナルモビリティーや空飛ぶ車のVR体験や先進車両の展示なども行われたようです。
国際首長フォーラムのホームページには、IDカードに使用された「和紙」をすく様子の動画が公開されています。
また、開催期間中には、およそ5万kW相当の豊田市産の「グリーン電力」を使用。
市内の廃棄物焼却施設「渡刈クリーンセンター」で廃棄物やバイオマスを焼却して得られた熱をエネルギー源として得られた電力や、豊田市立藤岡南中学校に設置されている太陽光パネルで発電した電力が使用されたそうです。
つボイ「参加した皆さんが参考にできることを見つけて、世界の地方に広がっていくといいですよね」
さまざまな試みが行われ、盛況だった様子の国際首長フォーラム。
来年はエクアドルで開催されるとのことです。
(nachtm)
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