CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

どうして?結末がわかる「余命もの」映画が人気の理由

どうして?結末がわかる「余命もの」映画が人気の理由

主人公の余命が冒頭やタイトルによって明かされる、いわゆる「余命もの映画」。結末を知っていても若者たちが積極的に観る傾向にあるそうです。映画やドラマを観る醍醐味として、「どんな結末になるんだろう?」というワクワク感や、途中で予想を裏切られるどんでん返しが挙げられます。しかしなぜ、むしろラストがわかっていた方が良いという考えが広まっているのでしょうか?7月10日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、プレジデントオンラインの記事などを基に、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーが、余命ものにハマる理由などについてトークを展開しました。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

結末がわかっていた方がいい?

記事によれば、最初から結末がわかる方を好む理由として、時間やお金の効率を重視するタイパ・コスパ思考が強く、ハラハラドキドキ感よりも安心して感情に浸れるためと解説。
冒頭で結末がわかることで、感動のプロセスを味わい、満足感が得られる仕組みになっているのだそうです。

余命ものとしては、榮倉奈々さんと永山瑛太さんが主演の映画『余命1ヶ月の花嫁』(監督:廣木隆一)や、小松菜奈さんと坂口健太郎さんが主演の映画『余命10年』(監督:藤井道人)などがあります。

結末がわかっていれば、余計なことを考えずに一直線に感情移入できるメリットはありそうです。

実は、結末がわかっているドラマというのは最近の作品だけではありません。

北野がまず挙げたのが山口百恵さんの代表作「赤いシリーズ」の『赤い疑惑』(TBS系)。
途中で主人公が罹る白血病は、当時「不治の病」(現在は治療法があります)として知られていたために、視聴者は亡くなる結末を知った上で毎週観ていました。
 

怖いシーンは先に教えてほしい

さらに記事では、推理小説の帯などに「ラストにどんでん返しが!」と書かれていることについて言及。
わざわざ書いてあるのは、「ネタバレされた方が安心する」という心理から来るものではないかと解説しています。

また「グロテスクな描写や暴力的な描写が出る場合は、何秒か前に教えておいてほしい」という意見もあるそう。

「グロテスクなシーンまで10秒前」というテロップが出ると、バラエティ番組のようで興醒めしそうな気もしますが、「心構えができるようにしたい」という方もいるようです。
 

「全米が泣いた」は言われなくなった

映画やドラマの世界では、安心志向がかなり高まっているようで、最初からいろいろな情報を出しておいた方が良いということがあるようです。

北野「せやから言うて『イカゲーム3』で『残るのは1人』って、知ってるわ!」

そのような状況で、昔のお決まりの宣伝フレーズが最近は減っていると北野は語りました。

北野「最近は映画の宣伝で『全米が泣いた』は聞かなくなりましたね」

他にも一般の人が「感動しました!」などの感想を口々に述べていくCMも減っています。映画の宣伝方法も変わってきているようです。
(岡本)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP