頑固になるほど脳が老化…たった6分で解消?

6月6日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』に、リスナーから「還暦を迎えてだんだん頑固になってきた」との悩みが寄せられました。果たして対処法はあるのでしょうか?心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生に、北野誠と氏田朋子が尋ねます。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く年をとってイライラする
まずはリスナーからの質問です。
「昨年還暦を迎えました。車のセールスマンをしています。
最近ちょっとイライラが激しいです。時速40キロの道を60キロで走っている車を見ると、どうにかして痛い目にあわせたいとか考えております。お客さんのご意見も素直に聞けなくなります。内心ではバカヤロウと叫んでいます。
このままいくと、頑固ジジイになっていくのでしょうか?私はどうしたらいいのでしょうか?」(Aさん)
「残念ながら、頑固ジジイにもうなりつつあると思います」と判断した吉田先生。
男性に多い脳の老化が原因と続けます。
脳の中で服内側前頭前野という部分が老化してくると頑固になっていきます。コミュニケーションをとりながら対人関係を円滑にしていくことが苦手になっていくからだとか。
6分間トイレで読書
しかし、老化だとあきらめる前に、意外な対策があるそうです。
吉田「その対策として、男性も女性も、やっていただきたいのが『トイレで読書すること』です。
そもそも読書はいいです。読書で文字を通して著者とコミュニケーションをとっているというところがストレスを緩和させて、イライラした感情を治す作用があります。
みなさん忙しくて読書の時間がとれないという場合に、イギリスのサセックス大学の研究ですが、たった6分間トイレで読書をしただけで、ストレスが69%低下したというデータが出ました」
6分間で69%もストレスが減るのなら、やらない手はなさそうです。
ひとりの時間を作る
しかし、なぜトイレなのでしょうか?
吉田「愛する家族に対してもイライラすることはあります。人間は一定期間ひとりになる時間が必要です。
そういう部屋がある人はいいですが、トイレなら必ずそういう空間に自分を置くことができます。個室に自分を置いて、本の世界に没頭することでイライラがリセットできる。ストレスがリセットできる。イライラしにくい体質に変えていくことができるということです」
ひとりになる時間を作るため、その時間を読書に活用しようということです。
北野「頭の中をチェンジするということですね」
スマホの見過ぎで斜視に
最近は電子書籍で読書をする人も増えていますが、スマホでなくて普通の本がいいのでしょうか?
吉田「紙の本の方がいいです。なぜかというと、スマホの場合は画面が脳を刺激しすぎるのでイライラが起きやすくなる場合も多いです」
北野「朝のニュースを見ていたら、若い子で斜視が増えているのがスマホの見過ぎだと言っていました」
吉田「なぜかというと、近くを見ると右目と左目をよせないといけない。しばらくは自分の筋肉の力で目を寄せますが、今の若い子はスマホを見る時間があまりにも長くてずっと目を寄せ続けることができない。だから片方の目がひゅっと外側を向いているということになっています」
北野「キャッチボールをしても、ボールが二つに見えて危険だと言っていました」
吉田「立体感というのは右目と左目で距離を計っています。二重に見えたらまだいいほうで、片方の目だけの情報が脳に届いて、二重にも見えないくらいになっている人の方が多いです」
北野「ちょっと怖いですね」
スマホの見過ぎはよくないです。できれば、ちょっとしたひとりの時間を作り、本などで頭の切り替えをするのがイライラ防止につながるようです。
(みず)
番組紹介

読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。