地図にも載らない岐阜の道の謎を解明!今も使われている明治時代の隧道も

2024年4月2日(火)放送
地図にも載らない岐阜の道の謎を解明!今も使われている明治時代の隧道も

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、岐阜県にある“謎の道”の解明に挑みました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

県道から分岐する、地図にも載らない謎の道

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

岐阜県多治見市の市之倉町(いちのくらちょう)には、道マニアが以前から気になっているという道が存在。しかし、その道の歴史や目的が分からず、“謎の道”として3年が経過。道マニアの間では「景色を楽しむ遊歩道では?」と推測している人が多いと言います。

その“謎の道”は、JR古虎渓(ここけい)駅の近くを走る県道387号から分岐しており、Googleマップにも記されていません。川や岩がある山の中に、歩行者しか通れない幅の橋が2本。さらに、つづら折りの坂や隧道があります。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

隧道の入口は補修された形跡があり、中に入ると自動で灯るセンサーの照明が施工されているため、現在も使われていることがうかがえます。

道を抜けた先には川があり、道は直角に曲がって再び県道387号に合流。昔の主要道路とは思えない道の形をしているため、旧道の可能性は低いと道マニアは言います。廃道ではなく、現役と見られる“謎の道”は、一体いつ、どんな目的で造られたのか…?

美濃焼作りに欠かせない明治時代の隧道

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

地元の地域振興会の方によると、“謎の道”にある隧道は「三滝(みたき)トンネル」と名付けられており、1886年(明治19年)竣工とのこと。

200年以上前から、伝統工芸品である美濃焼(みのやき)を作り栄えてきた市之倉は、窯で焼く時に必要な松の木を隣の諏訪町から仕入れ、運搬に“謎の道”が使われていたそう。負担を減らすため、急勾配にならないよう道をつづら折りにしたとも言われています。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

また、県道ができる1969年までは、“謎の道”が市之倉と他の地域を結ぶ重要な生活道路として利用されてきました。

「三滝トンネル」は2023年に安全対策で補修されましたが、道の歴史を少しでも感じられるようにと、一部だけ素掘りの場所が残されていることも判明。内側はコンクリートが吹き付けられ補強されていますが、中間あたりは当時のまま、削られた岩がむき出しになっています。

現在、ニュータウン「市之倉ハイランド」の住民が古虎渓駅へ行くため、“謎の道”はショートカットできる道として使う時もあるようです。

4月2日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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