愛媛の山間部に集中する “屋根付き橋”の謎 弓削神社の参道に架かる太鼓橋も

2024年1月30日(火)放送
愛媛の山間部に集中する “屋根付き橋”の謎 弓削神社の参道に架かる太鼓橋も

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、愛媛県の山間部に集中する“屋根付き橋”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

“屋根付き橋”は農作物の置き場や憩いの場 内子町の「下の宮橋」「田丸橋」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

愛媛には他ではあまり見かけない“屋根付き橋”が数多く存在し、特に内子町と大洲市(おおずし)の2つの町に集中しています。

喜多郡内子町にある1994年(平成6年)竣工の「下の宮橋」と、1944年(昭和19年)竣工の「田丸橋」は、集落の中に根ざした“屋根付き橋”。地元の方の生活のためにある木造橋で、立派な屋根が目を引きます。

「田丸橋」の屋根の内側には歴史を感じられる絵が残されており、農作物の置き場や憩いの場として使われていた当時の様子がうかがえます。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

2つの橋はもともと屋根が付いておらず、再建されたタイミングで屋根が付けられたそうですが、その経緯までは集落の人でも知らないようです。このような“屋根付き橋”が、内子町と大洲市にはなんと13か所も存在しているのだとか。

日参参りに毎日使われる“屋根付き橋” 弓削神社の参道

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

内子町石畳の集落には、1396年(室町時代)に創建した「弓削(ゆげ)神社」があります。手前の池には参道として“屋根付き橋”が架かっており、太鼓の胴のように橋の真ん中が丸く上に反った“太鼓橋”になっています。

古くから大事にされてきた参道のため、定期的に集落の人たちで橋の補修工事をしているそう。屋根は10年に一度新しい杉皮に葺(ふ)き替え、橋脚は栗の木を使って修繕を繰り返しているのだとか。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

また、住民たちが毎日交代で弓削神社に参拝する“日参(にっさん)参り”が伝統になっており、この地域では先祖代々ずっと続けられているとのこと。

“屋根付き橋”は昔から当たり前のようにあり、13本の中でも最も古いと思われる弓削神社の参道の橋からすぐ近くの集落に伝わっていき、屋根を付けて橋を大事にする文化がこの地域に根付いていったのではないかと、道マニアは考察します。

1月30日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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