花粉症が他の病気の引き金に!?本当に正しい「花粉症」対策法を大調査

2023年1月29日(日)放送 【第541回】
花粉症が他の病気の引き金に!?本当に正しい「花粉症」対策法を大調査

サマリーSummary

ゲスト:高島礼子
ドクター:日本医科大学 耳鼻咽喉科学 教授 医学博士 大久保公裕
現在、日本人の花粉症患者は3人に1人とも言われています。特に今年は北海道など一部の地域を除いて昨年より花粉の飛散量が多くなるという予想もあり、昨シーズンは症状が弱かった方たちも十分な対策が必要なのだとか。そこで今回は、花粉症治療の第一人者に正しい対策法を教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは日本医科大学 耳鼻咽喉科学 教授 大久保 公裕 先生です。

今回のテーマは「​​〜花粉症治療の第一人者が監修〜本当に正しい対策法を大調査

現在、日本人の花粉症患者は3人に1人とも言われています。特に今年は北海道など一部の地域を除いて昨年より花粉の飛散量が多くなるという予想もあり、昨シーズンは症状が弱かった方たちも十分な対策が必要なのだとか。そこで今回は、花粉症治療の第一人者に正しい対策法を教えてもらいました。

花粉症の基礎知識

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<花粉症はどのようにしてなる?>
私たちの身体は同じたんぱく質でできています。花粉に含まれるたんぱく質など異物のたんぱく質が体内に入ると、それを排除しようとしてくしゃみで吹き飛ばしたり鼻水で洗い流したり、鼻を詰まらせて身体の中に入れないようにします。このようなアレルギー反応を花粉症というそうです。

<花粉症が他の病気の引き金に!?>
花粉症によるアレルギー症状によって身体にヒスタミンという物質が作られると、それがスイッチとなり他のアレルギー症状であるじんましん・気管支ぜんそく・アトピー性皮膚炎・結膜炎などを悪くする可能性があるそうです。

ドクターオススメ!洗濯物の対策法

スギ花粉は、日の当たる時しか花粉を飛ばさないそうです。そのため、花粉の飛散量が多いお昼〜夜までの時間は室内干しがオススメ。外に干す場合は夜間や午前中のみと時間帯によって分けると良いそうです。

ドクターオススメ!外出時に最適な上着

ポリエステルなどの化学繊維は、静電気によって花粉を引き寄せやすい反面、生地の目が細かく花粉が残りにくい構造だそうです。そのため、静電気を防止するスプレーなどを吹きかけ静電気対策を行えば、最適な上着になるのだとか。一方、ウールは服の繊維に花粉が残りやすく、服を着用するたびに花粉が舞ってしまうので注意が必要だそうです。

ドクターオススメ!リビングの対策法

リビングは人が動く場所なので花粉が舞いやすく、最近では感染症対策のために窓を開ける必要があるため、花粉が侵入しやすい場所でもあります。そんなリビングにオススメの花粉症対策は、空気清浄機だそうです。ポイントは空気清浄機を置く場所。窓から入ってきた花粉は、正面の壁にぶつかり部屋の隅に集まっていきます。そのため、開いている窓の正面に空気清浄機を置くと、効率よく花粉をキャッチする事ができるそうです。

ドクターオススメ!寝室の対策法

朝起きた時に花粉の症状が特に強く現れる事を「モーニングアタック」といいます。寝ている時の自律神経は副交感神経優位ですが目覚めると交感神経優位に切り替わります。この自律神経の切り替わりの際、鼻が刺激過敏になるため強い花粉症の症状が出てしまうのだとか。そんな寝室の対策には加湿器がオススメ。花粉は微粒子の物質で水分を含む事で膨張し、重くなります。そのため、寝室内を加湿すると花粉が床に落ちやすくなり舞い上がりにくくもなるそうです。

<床に落ちた花粉は水拭きがオススメ!>
先生によると、床などに落ちた花粉を掃除機で吸い取るのはNG。排気口の風によってせっかく床に落ちた花粉が部屋中に舞い上がってしまうのだとか。そのため、花粉を除去する時は、水拭きなどで舞い上がらないように拭き取るのがオススメだそうです。

他にもある!花粉症対策

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

先生曰く、花粉症を防ぐためには、なるべく花粉に触れないようにする事が大切。そのため、メガネなどで防御するのも良いそうです。また、鼻にワセリンを塗るのもオススメ。花粉をブロックできるだけでなく、粘膜を加湿する事もできるのだとか。鼻にワセリンを塗る際には清潔に保つため、指ではなく綿棒を使って塗るように心がけましょう。

花粉症の治療について

<注目の花粉症治療>
今注目の花粉症治療薬が「オマリズマブ」。そもそも、花粉によってアレルギー反応が起こるのは血管や皮膚などにあるマスト細胞にIgE抗体がくっつき、花粉を受け取る事でヒスタミンを放出させるからだそうです。従来の治療法は、ヒスタミンに対して感じにくくする対症療法が中心でしたが、「オマリズマブ」はマスト細胞にくっつくIgE抗体自体を作られないようにするため、アレルギー反応を抑える効果が高いのだとか。しかも、治療は2週間~1か月に1度注射を受けるだけだそうです。現在、この治療はくしゃみや鼻水、鼻づまりなどを多く繰り返す重症患者が、既存の薬が効かない場合に医師の診察の上で受ける事ができるとの事。気になる方は耳鼻咽喉科で相談してみてください。

<広く普及している「レーザー治療」>
先生によると、今広く普及している花粉症治療は「レーザー鼻内手術」。レーザーによって鼻の粘膜を焼く事で、花粉が付きにくくなり鼻づまりも起こしにくくなるそうです。

<花粉症を治す!?「舌下免疫療法」>
舌下免疫療法とは、スギ花粉が配合された錠剤を舌の下で溶かし、身体を慣らす体質改善法。先生によると、花粉症を治せる治療法は現在ではこの方法だけだそうです。

(2023年1月29日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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