「ごまが口に押し寄せてくる」岐阜・瑞穂市で愛される「ピリカラごまラーメン」とは?徳之島発祥の黄色い玉子おにぎりも調査!
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく“愛されフード”を、加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、岐阜県瑞穂市「中華食堂 梵」の「ピリカラごまラーメン」と、岐阜市「KuuuMARU玉子おにぎりの店」の「くーまる」です。
ごまが口の中に押し寄せてくる!?濃厚な「ピリカラごまラーメン」

最初に向かったのは、岐阜県瑞穂市の「中華食堂 梵」。創業25年、地元の人や近所の大学生で賑わう人気店です。
店内に入ると、カフェ風のインテリアが印象的。「町中華という雰囲気ではないような…」と加藤愛アナウンサーも驚く洗練された雰囲気ですが、これには理由がありました。
(店主・池戸浩二さん)
「中華料理屋をオープンする時、洋食屋さんのように町の人たちに使ってもらいたいと『食堂』と名付けて店を作った」
肩肘張らず気軽に入れる街の食堂を目指したという店主のこだわりが、この心地よい空間を生み出しています。

看板メニューの「ピリカラごまラーメン」が運ばれてくると、まず目に飛び込んでくるのは、見るからに濃厚なごまスープ。一口食べた加藤愛アナウンサーは、「ごま!すごい。口の中に入れた瞬間にウワーッて押し寄せてきました」と驚きの声を上げます。

このラーメンの秘密は、なんといってもごまへのこだわり。皮むきのごまを香ばしく香るまで中華鍋で炒めて、ミルサーでなんと3度挽きに。そこに植物性油を合わせて作る自家製濃厚ごまペーストが、このラーメンの主役です。
ごまペーストには、チャーシューの煮汁から作る醤油ダレと、手羽先、豚の丸骨、魚粉にネギ、生姜などを煮込んだあっさり系スープを合わせます。麺は中太のちぢれ麺で、甘味噌で炒めたミンチともやし、ネギをトッピングして完成です!

(加藤愛アナウンサー)
「このちぢれ麺によくごまのスープが絡みますね。スープがピリ辛ですけど、辛すぎないので、辛いのが苦手でも大丈夫」
定食屋さんのような「週替わり中華ランチ」も食べなきゃ損!

中華大好きという店主が、小皿でいろんな料理をゆっくり楽しんでもらいたいと作った「週替わり中華ランチ」も見逃せません。ご飯、スープ、サラダ、ドリンクにおかずが2皿ついた充実のセット。
この日のメインは「きのこ入り豆腐とカニの玉子あんかけ」。玉子と豆腐のやさしい味に、パンチの効いた黒コショウが絶妙なアクセントを加えています。
(店主・池戸浩二さん)
「中華ってちょっと男性的なイメージもあるので、小皿にしたりドリンクとかもつけて、居心地の良いお店にできればなと」
鹿児島県徳之島の味を岐阜で!黄色い玉子おにぎり「くーまる」

続いて向かったのは、岐阜市の「KuuuMARU玉子おにぎりの店」。ここの愛されフードは、玉子おにぎりの「くーまる」!
(店主・細畑真理愛さん)
「父と母が徳之島生まれ。私も小さい時からよく帰っていて、徳之島では普通のおにぎりとしてこれがでてきた」

店主の細畑さんは岐阜生まれですが、ご両親の故郷は鹿児島の離島・徳之島。起源は不明ながら、徳之島ではおにぎりといえば海苔ではなく薄焼き玉子で包むのが当たり前。家庭ではもちろん、スーパーなどでも当たり前のように売っているそうです。
看板商品は店名と同じ名前の「くーまる」。徳之島の方言で玉子のことを「くーが」と言うそう。また、おにぎりの形は丸が多いので、“くー”と“まる”を取って「くーまる」にしたとのこと。

おすすめの具材は徳之島の郷土料理「豚みそ」。煮込んだ豚肉に奄美大島の味噌を加えて甘辛く炒めた、この島ならではの味です。これを白ご飯にたっぷり乗せてまん丸に握ったら、薄焼き玉子に乗せてくるっと包んで完成!
他にも、鹿児島名物・蓮根のつき揚げとツナマヨの組み合わせや、豚の角煮にイワシと青さのふりかけご飯、徳之島でヨモギを表す「ふーち」の炊き込みご飯など、全部で30種類ほどのバリエーションを用意。予約も受け付けています。
(細畑さん)
「徳之島の味を岐阜の人にも知ってもらいたいです」
食べた人を幸せにする黄色い玉子おにぎりと、ピリカラごまラーメン。どちらも家族の愛情と職人の技が詰まった、心も体も温まる“愛されフード”でした。
CBCテレビ「チャント!」2025年11月24日放送より


