「レトロかわいい」とSNSで話題に!三重・四日市市で愛される老舗喫茶の“名物メニュー”とは?愛知・あま市の“極上塩タン”も調査
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく“愛されフード”を、加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、三重県四日市市の『スワサロンの鉄板イタリアン』と愛知県あま市の『山ちゃんの塩タン』です。
懐かしさあふれる名物の「鉄板イタリアン」

近鉄四日市駅近くの商店街に佇む「カフェテラス スワサロン」。昭和27年創業という老舗喫茶店の扉を開けると、そこには懐かしい昭和の世界が広がっています。ショーケースに並ぶ食品サンプルも、まさに昭和レトロそのもの!

こちらの名物は『鉄板イタリアン』。熱々の鉄板に敷かれた卵の上に、ケチャップで真っ赤に染まったスパゲッティがのっています。
(加藤愛アナウンサー)
「ケチャップの卵の甘さと組み合わせがいい。懐かしくなります。赤いウィンナーの感じも鉄板スパならでは!」

約60年にわたり、多くの常連客に親しまれてきた『鉄板イタリアン』。まずはフライパンで玉ねぎと赤ウィンナーを炒めたところに太めのスパゲッティを入れ、こだわりの濃厚なトマトケチャップを投入。お店のママさんが慣れた手つきでフライパンを振って味を絡めて完成です。
ランチタイムは、サービスドリンクがついて700円とお得に楽しめます。
SNSで復活!若者に愛される昭和の味

高度成長期、スワサロンはハイカラな喫茶店として人気を誇っていました。しかし車社会が進むにつれ、駅前を行き交う人も減り、お客さんの数は少なくなっていったそうです。
(スワサロンスタッフ・髙山文美さん)
「商店街がさびれて、シャッター街と言われた。このままでは終わりかと思った時もあった」

そんな中、訪れたのが昭和レトロブーム!スワサロンの創業当時から変わらぬ懐かしいメニューや、料理を盛る器などが“レトロかわいい”と若い人たちがSNSに投稿。その影響で新規のお客さんもたくさん訪れるようになりました。
(スワサロンスタッフ・髙山文美さん)
「四日市も新しくいろんなものができているので、一緒に変わらず頑張っていきたい」
こだわりの厚さと味付け!2年かけて完成した極上塩タン

続いて訪れたのは、愛知県あま市にある「昭和の焼肉 焼肉山ちゃん」。こちらも店名に「昭和」と入る、地元で愛される焼肉店です。

名物は、大きめの一枚が薄めにカットされた『塩タン』!
(焼肉山ちゃん3代目店主・山﨑俊哉さん)
「ファミリー層が特に多くて、どのぐらいの厚さが一番皆さんに合うかを2年ぐらいかけて研究した」
2年の研究を重ねて完成した絶妙な厚さの塩タンは、少し濃いめの味付けが特徴。この塩タンにはご飯が抜群に合います!
(加藤愛アナウンサー)
「このこだわりの厚さ、いいですね。食感も良くて、結構味もしっかりついている」

さらに人気なのが、3代目のアイデアで生まれた「旨塩こんぶタン」。焼いたタンの上に塩こんぶをのせて巻いて食べるという斬新なスタイルです。

創業は昭和41年。初代の山﨑髙保さんが店を始めてから60年近く、地元の人に愛され続ける「焼肉山ちゃん」。髙保さんが作り出した特製のタレを今も継ぎ足しで作り、その味を守っています。その特製味噌ダレをまとった牛ホルモンやハラミも絶品で、甘くて深みのある味わいが口いっぱいに広がります。
(焼肉山ちゃん3代目店主・山﨑俊哉さん)
「僕で3代目ですけど、この味だけは変える気もない。この味を今後とも続けていきたい」
昭和から令和まで、時代を越えて愛され続ける二つの名店。変わらぬ味への愛情と、それを受け継ぐ人々の想いが、今日も多くの人の心と胃袋を温かく満たしています。
CBCテレビ「チャント!」2025年10月27日放送より


