アイドルには「恋愛禁止」というイメージがつきものですが、実際の現場はどんな空気なのでしょうか。今回は、元SKEメンバーで、現在はYouTuber「モフモフモー」として活動する若林倫香さん(通称「ととちゃん」)にインタビュー。12歳でアイドルの世界に入り、恋に憧れる年頃をどう過ごしていたのか、そして恋愛が発覚した場合の雰囲気やメンバー同士の関係についても語ってもらいました。さらに、アイドルを卒業しYouTuberとして活動する現在の恋愛観にも迫ります。恋愛禁止の裏側には、意外なリアルがありました。「恋愛禁止」は本当にあった?アイドルの世界の“当たり前”「隣の女性」のリアルな本音を伝え、「今」を生きる女性たちを応援したい――。そんな思いからCBCテレビが立ち上げたのが、「me:tone編集部」です。今回は、アイドルの恋愛事情について聞いてみました。「アイドルは恋愛禁止」という言葉を、一度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。ととちゃんがSKEに加入したのは、まだ12歳の頃。恋に恋する年頃ですが、当時のアイドル界にはすでに「恋愛禁止」というイメージがありました。編集部が「アイドルは恋愛してはいけないって本当?」と尋ねると…。ととちゃん:「私が入った時には、もうAKBさんがあって“恋愛禁止のグループ”というイメージができていました。だから、それをわかった上でオーディションを受けている子が多かったと思います」ただし、実際に「恋愛禁止」と明確にルールとして言われたことはなかったそうです。それでも、多くのメンバーは自然と“そういうもの”だと理解していたと言います。とはいえ、恋愛の話題にまったく興味がなかったわけではありません。ととちゃん:「学校で友達から恋愛の話を聞くのはすごく楽しかったですね。アニメや漫画の話だと、『こういう人いいよね』とか、結構赤裸々に話していたと思います(笑)」CBCテレビme:tone編集部左:ととちゃん、右:みみちゃん恋愛が発覚したら?チーム制ならではの空気では、もし恋愛が発覚した場合、罰金や罰則などはあったのでしょうか。ととちゃん:「罰金は聞いたことがないです。でも、何かしら変化はあったと思います。みんなそれぞれの人生がかかっているので、誰かをどうこうというよりは、お互いを思いやる気持ちの方が強かったと思います。」恋愛へのペナルティーというよりも、「チームを守る」という意識の方が強かった。それがグループの空気だったと言います。アイドル時代の恋愛は?意外なエピソードでは、ととちゃん自身は恋愛をしていたのでしょうか。ととちゃん:「してないです(笑)。よく聞かれるんですけど、当時は中学生でしたし、アイドルの活動が本当に楽しくて」レッスンやイベント、活動に集中しているうちに、あっという間に時間が過ぎていったと振り返ります。とはいえ、印象に残っている出来事もあったそうです。ととちゃん:「バレンタインに“逆チョコ”をもらったことがあって。それが手作りで、『アイドルとしての私じゃなくて、一人の私を見てくれたんだ』と思えて、すごく嬉しかったです」ただ、その気持ちが恋に発展することはありませんでした。「アイドルなんだ」という意識が強く、『ありがとう』と伝えて終えたそうです。ちなみに、好きな男性アイドルや俳優がいたのか聞いてみると、少し意外な答えが返ってきました。ととちゃん:「アニメとかライトノベルが好きだったので、好きな人は二次元の世界にいました(笑)」特に好きだったのは、ライトノベル『とある魔術の禁書目録』に登場するキャラクター“一方通行(アクセラレータ)”。ととちゃん:「強くて刺激的なタイプのキャラクターですね。今の自分が惹かれるタイプとは真逆なんですけど(笑)」変わりつつあるアイドルの恋愛観かつては「アイドルは恋愛しないもの」というイメージが強かった日本のアイドル文化。しかし最近は少しずつ変化も感じていると言います。ととちゃん:「今は、恋愛が表現につながるって考えのグループもありますよね」もちろん、恋愛にのめり込みすぎるのは良くないとしつつも、経験そのものはプラスになることもあるのではないかと話します。ととちゃんが活動していた頃は、20代を超えると「年齢いじり」をされることも珍しくありませんでした。しかし今は、30代でもアイドルとして活躍する人が増えています。ととちゃん:「年齢を重ねていく中で、いろんな経験や気持ちを知っていくと思うので、それが歌やパフォーマンスに出てくると、深みや魅力につながることもあるのかなって思います。」現在はYouTuberとして活動しているととちゃん。恋愛観にも変化があったと言います。ととちゃん:「私は自分の世界に入るのが好きだったので、小説を読んだりアニメを見たりしていました」さらに、こんな楽しみ方もあったそうです。ととちゃん:「当時は今よりSNSの匿名性が高かったので、自分がアイドルだということは出さずに、“ネッ友”と好きなアニメの話をしたり、ニコニコ動画を観たりして過ごしていました。」CBCテレビme:tone編集部左:ととちゃん、右:みみちゃんその世界では、ただの二次元好きの一人として過ごしていたと言います。アイドルの自分と切り分けていたつもりはないんですけど、結果的に違う自分がいたのかもしれないと振り返りました。アイドル卒業後に変わった恋愛観現在はYouTuberとして活動しているととちゃん。恋愛観にも変化があったと言います。ととちゃん:「昔は恋愛に憧れが強くて、理想も高かったと思います。ヒーローというよりは、どちらかというとヴィランみたいな、世界を犠牲にしてでも自分のことだけ守ってくれるような人に惹かれていました(笑)」しかし、今は少し違う価値観になりました。ととちゃん:「今は、ありのままの自分を受け入れてくれる人がいいなって思っています」一番の理想は「味方でいてくれる人」。かつて憧れていた“刺激的なヴィラン”とは、真逆のタイプだと笑顔で語ってくれました。アイドルと恋愛の距離感も少しずつ変化しています。恋愛をする・しないにかかわらず、自分の人生を大切にしながら活動していく。me:tone編集部は、ととちゃんの言葉から、そんなアイドルたちのリアルな姿が見えてきました。CBCテレビme:tone編集部右:ととちゃん、左:みみちゃん