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中日OB・川上憲伸「ドラゴンズは疲れる勝ち方が多すぎた」

中日OB・川上憲伸「ドラゴンズは疲れる勝ち方が多すぎた」

元中日ドラゴンズ投手の川上憲伸さんが、10月17日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演し、今シーズンのドラゴンズを振り返りました。今年はバンテリンドームにホームランウイングができて、ホームランが出やすくなりましたが、なぜ勝利に繋がらなかったのでしょうか?聞き手は若狭敬一アナウンサーです。

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外野の守備力

バンテリンドームナゴヤにできたホームランウイング。広さはジャイアンツの本拠地・東京ドームと同じです。

川上「監督を含めて首脳陣も、狭くなったら外野の守備力ってそんなに関係ないんじゃないの?と思うんじゃないですかね」

昨年までのバンテリンドームに比べ、外野のフェンスはすぐ後ろにある感覚ですが、守備がうまく機能しなかったと言います。

例えば、フェンスオーバーを打たれた後のクッションボールの処理をミスしたり、ランニングキャッチできそうな当たりを最初から諦めてフェンスの方に走っていったり。

川上「そういう見えない、記録には残らない、相手の得点に繋がるシーンが増えてたと思うんですよ」

本職じゃない人がやると

川上「ライトのポジションで言うと、キャンプ中この人ライト守ってました?ファースト守ってなかったかな?サードかワンチャンセカンドだったよね。という人がライトのポジションを守ってた」

ドラゴンズの場合、外野の本職ではない人を起用して、記録には出ないミスが出ていたと指摘。

若狭「それを帳消し、それどころかお釣りが来るほど打てばいいんですけどね」

川上「守備で苦労をかけてると、打たなくなってくる気がするんですよね」

外野手は内野手よりもベンチに戻ってくる距離があります。普段外野を守ってない人にとってはこの距離が曲者。

ミスをしてベンチへ戻る間いろいろ考えたり、打席に入る時に息が荒かったりするとか。

川上「今年のドラゴンズを考えると守備でも不安定さがあった。外野のスペシャリストがいなかった気がします」

若狭「それはなかなか素人が見過ごしてしまうところですね」

疲れる勝ち方

川上さんには解説をしながら気づいた点がもうひとつあるそうです。
劇的な勝利は嬉しい一方、疲れる勝ち方をする試合が多かったと言います。

若狭「言われてそう思いました。ミスばっかでどう考えても今日は負けパターンだろうなって思ってたら、最後にノーガードの打ち合いになって…」

川上「そしたら向こうがチャンスくれて、何とか拾えたとか。劇的な勝利が多いじゃないですか」

さらに疲れる勝ち方を川上さん流のイメージで解説しました。

川上「学生の時に『何でも美味いもん連れて行ったる』って後輩を食事に連れて行く時ですよ」

自分は仕送りしてもらっていてもろくなもの食べれずにいるのに、「よーし食え」と言った手前「もう食べるな」とも言えず。

川上「目の前でこれ以上頼むなよ。ここで止めろ止めろ。うわーって終わっちゃった感じのイメージなんです」

若狭「一応ギリギリ支払いもできたし、みんなも笑顔でハッピーだからまあ良しとするか」

川上「でもドーンって疲れが来るじゃないですか。そういう試合なんですよね」

こんな試合があっていい

川上「勝つんだけど、勝っても嬉しくない勝利があってもいいと思うんですよ」

若狭「言われてみると、川上さんがバリバリ現役だった頃って、そういう試合が多かった気がする」

川上さんの現役時代は特に山場もなくスーッと終わり、勝っても内容を覚えていない試合があったそうです。

川上「勝ったぞ、ファンの皆さん見てください。そんな試合ばっかりでは選手もエネルギーが切れますよ」

例えば来週は首位攻防戦。今日、先発投手が完投勝ちしそうな勢いでも、6回で交代させて後は繋いで勝てばいい。変に競り勝つぐらいなら負けの方がいい。

「元気なまま首位攻防戦に行くことが重要。必ず勝たなければいけない試合とそうでない試合がある」と川上さん。

川上「こんなとこで1対0の完投勝ちしても知らんがな。で、影響が後の勝ち負けにもろに出る。そういう疲れる試合が多かったのかな」

若狭「つまんない勝利大歓迎ですね。勝利はつまんなくないけど劇的じゃなくていい。来年から見方が変わると思います」

一年戦ってAクラス入りするチームは勝たなければいけない試合を知っているチームのようです。 
(尾関)
 

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