刺された機長、急降下する機体。絶体絶命の旅客機を救ったテレビの知識

副操縦士が機長を刺し、旅客機が約4300メートルも急降下する事件が起きました。墜落の危機が迫る中、乗客たちはどうやって助かったのでしょうか。10月2日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、このニュースを伝えた瀧川幸樹アナウンサーとともに、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、番組に寄せられた投稿を紹介しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く操縦室で何が起きた?
先月30日、アラブ首長国連邦のドバイ発、イスラエル中部テルアビブ行きの航空機が緊急事態を知らせる信号を発信し、サウジアラビア北西部タブークに緊急着陸しました。
イスラエルのネタニヤフ首相は1日、オマーン人の副操縦士がインド人の機長を刺したと明らかにしています。
また、イスラエルのメディアは、副操縦士がソーシャルメディアでユダヤ人殺害について言及していたと報じました。
旅客機の乗客は174人です。
機内に響いた悲鳴
リスナーからも投稿が寄せられています。
「怖すぎます。約4300メートルも一気に落ちていく恐怖の中で、勇気を出して前に出た乗客や、客室乗務員の皆さん、本当によくやりました」(Aさん)
つボイが見たニュース映像では、機内に悲鳴が響き渡っていたそうです。
つボイ「ギャーっていうようなことで、4300メートルもウワーッと落ちるんですよ」
「副操縦士が機長を刺して、その副操縦士が墜落を図ろうとしたまさに絶体絶命の時、機長は客席とのドアを開けて助けを求めました」(Bさん)
呼びかけに応えた乗客のハユンさんら数人が、犯人である副操縦士をコックピットから引きずり出しました。刺された直後の機長は操縦できず、ハユンさんは「テレビで見た」と、とっさに操縦桿を引いたといいます。
急降下したら引く
小高「素人さんなんだけど、テレビでそういうシーン見たことあるって言って、急降下してるから引かないとって、まずは引いたと」
つボイ「私も覚えとこ。急降下した時はグァーって引くんや」
瀧川「これでみんな覚えましたね」
つボイ「よし、これは覚えた。でもこの知識があったから助かったんや」
「機内には幸い非番のパイロットが乗客として乗っており、素人のハユンさんに代わって無事に着陸に成功しました」(Bさん)
刺した副操縦士を確保し、操縦桿を引いて急降下をいったん止め、パイロットが着陸させる。見事な連携プレーで、乗客たちは奇跡的に助かりました。
「この中に操縦士は」
つボイ「ようこれ、操縦できる人が乗ってました。客室乗務員の人が、『この中にお医者様はいらっしゃいませんか?お医者様はいらっしゃいませんか?』『あ、私は医者ですが』『すぐ診ていただきたい』。こういうシーンはよくあるんですけども。ガーッと落ちてく時に、『この中に操縦士の方は…』って。操縦士、おったやん!」
乗客の中には医療関係者もいて、刺された機長の処置をしたと伝えられています。
緊急着陸したサウジアラビアはイスラエルと国交がなく、副操縦士の引き渡しをめぐってやり取りもあったといいます。
判明しているのは、刺したのがオマーン人の副操縦士、刺されたのがインド人の機長であること。
副操縦士のソーシャルメディアでの言及を受け、イスラエルはユダヤ人を狙ったテロの可能性にも触れています。
ユダヤ人を狙ったテロか
事件へのイランの関与も取り沙汰されていますが、イスラエルはまだ明言していません。副操縦士の身柄はサウジアラビアにあるため、イスラエル側は情報をつかみにくい状況です。
これに対し、トランプ大統領は根拠を示さないまま、反射的にイランの関与を口にしています。
つボイ「イデオロギーのいろんなものがゴチャゴチャしてる中で起こったこと」
「本当にお客様の中にパイロットがいたことは不幸中の幸いでした」(Bさん)
つボイ「いなかったらどうなってたん」
瀧川「恐ろしいことになってましたね」
小高「本当に奇跡的ということですよね」
テレビで得た知識と、その場に居合わせた人たちの行動が、墜落を防ぎました。
(minto)
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