CBC佐藤楠大アナ、東京国立博物館で密教の極意が閃く?
毎週木曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、仏像巡りが趣味の佐藤楠大アナウンサーが、脚を運んで現地で見た仏像についてレポートしています。9月3日の放送では、上野の東京国立博物館で行われている、弘法大師生誕1250年記念・特別展「空海と真言の名宝」についてレポートします。
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阿藤「本来ならば早めに行って早めに喋って、期間中いっぱい行ってくださいねと言うのが正解なんですが、私も滑り込みになってしまいました」
東京国立博物館の特別展「空海と真言の名宝」は6日日曜日で終了しました。
真言宗の空海と天台宗の最澄は学校で習ったことを覚えている方も多いでしょう。
このふたりは同年代。同時期に遣唐使として海を渡って、それぞれが持ち帰ったものが今の仏教の根底にあったり、文化の礎になっています。
空海の真言宗は密教に属するとか。密教とは、もともとあった仏教の後に入って来た仏教の考え方の一つとのこと。
いま良くないと
時代背景としては、仏教寺院が権力を持ちすぎてしまい、仏教と政治を切り離す目的で平城京から平安京に都が移った頃。
国の支援で中国から新しい仏教を取り入れようと勉強しに行ったのが空海と最澄。その結果輸入されたのが密教です。
佐藤「密教の特徴は現世で利益を獲得できる現世利益。すごくいいじゃないですか」
従来の仏教は長く辛い修行を乗り越えて悟りを開くのがゴール。しかもそれは今の人生ではないかもしれないし、来世かもしれません。
しかし密教の考え方は違うそうです。
佐藤「相当かみ砕いて言うと、いま生きてるんだからいま良くないとっていう考え方なんです」
誰にでもできるように
ではいまを良くするためにはどうすればいいのでしょうか?
誰もが真似できる儀式や呪文があるそうです。なので密教が広まるのは非常に早かったとか。
特別展「空海と真言の名宝」ではいろんな図式や説明図が多く展示されていたそうです。
例えば曼荼羅は、密教の世界観を絵で表現したもの。また、儀式の仕方を図解で示したものや、誰もが作れるように仏像の基本設計図などもあるそうです。
佐藤「これをやればあなたも今世で幸せになれる、現世でいけるよっていうやり方がある。そういうお宝が展示されているんです」
空海の勉強ノート
仏像マニアの佐藤にとって多数の仏像、仏画が見られた「空海と真言の名宝」は胸躍るものだったようです。
仏像以外にも興味を持った展示物があり、ここからはその二つを紹介しました。
ひとつが国宝の「三十帖冊子」。簡単に言うと30帖ある空海の勉強ノート。密教をマスターするために留学した空海が、同じ勉強生たちと共に密教の経典みたいなものを書き写したもの。
博物館に入ってすぐぐらいのところにあって、来館者が食い入るように見ていたとのこと。
佐藤「空海って歴史上の人物とはいえ存在感が湧かなかった。でも空海の直筆を見ると、時代は隔たっていても空海は本当にいたんだと感じさせてくれる作品でした」
儀式大図解
もう一つが重要文化財の「後七日差図」(ごしちさしず)。
正月の八日から十四日の七日間行う後七日御修法(ごしちにちみしほ)という儀式があるそうで、その儀式を再現するための解説図です。
南を下にして、仏像・仏画・儀式の道具の配置を細かく絵で分かる図解なんだそうです。誰が見ても儀式を再現できるように考えられているとのこと。
佐藤「人に伝えるってこういうことなんだと感じさせてくれる後七日差図。私は魅力的だと思いました。今の時代に空海という人物が教科書に残っている理由がわかる展示会でした」
「空海と真言の名宝」展終了後は、各作品は日本全国各お寺に戻るそう。旅行を兼ねて巡るのもいいかもしれません。
(尾関)
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