「長蛇の列」の解消へ。43年ぶりにトイレの基準が見直しに
男女平等社会になりつつあるとはいえ、さまざまなところに残っている男女格差。トイレにある「便器の数」もそのうちのひとつです。この8月、衆議院本館で女性用トイレの増設が決定しました。また、商業施設や職場、学校などで必要とされている便器の数の目安の基準が43年ぶりに見直されることになりました。持続可能な社会をつくる上で、誰もが利用するトイレのあり方はどうあるべきなのでしょうか?8月26日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがトイレの男女格差の是正について語ります。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く衆議院本館で女性用トイレが増設
今回はトイレに関する話題です。リスナーから2つのニュースが投稿されました。
ひとつめは「衆議院本館で女性用トイレの増設が決定」というニュース。
国会議事堂本館内にある女性用トイレの個室増設工事が現在行われているそうです。
きっかけは、女性議員有志から「混雑や待ち時間の発生が日常的になっている」という指摘があったこと。
現状の便器の数について、男性用が「67個」に対して女性用が「22個」と、約3倍の格差があったようです。
今年2月の衆院総選挙では、当選者のうち女性の占める割合はすでに14.6%となっており、「時代の変化に合わせて環境を改善する必要がある」というのが増設の理由だそうです。
つボイ「いかに国会が男性社会であったか。すなわち、男の議員ばっかりだったということがわかる感じですよね」
小高「そうですね」
必要な便器の数を計算する学術団体
ふたつめは、公益社団法人の空気調和・衛生工学会が「商業施設や職場、学校などで必要とされている便器の数の目安の基準を見直す」というニュース。
つボイ「いろんな学会があって、トイレの数を算出している学会もあるんですね」
この学会は、建物の暖房や冷房、換気、給水や排水、衛生設備など、一般市民の生活と密着した設備や仕組み、原理などを扱う学術団体です。
小高「つボイさんもびっくりしてましたけど、『必要な便器の数を計算する』というのも大切な研究のひとつなんですって」
つボイ「お客さんは男性と女性、どちらが多いのか?何人くらいが一度に使うのだろうか?などの計算をすると。劇場などの15分の休憩で、皆が使うなら?サービスエリアなら?とか。そういうことをいろいろと考えていく」
社会のさまざまな場所や場面で必要なトイレ。
その便器の数の算出は、利便性が社会のすみずみまで行き届いているかを推し量る指標になっているのかもしれません。
43年ぶりの見直し
今回の見直しの理由は、男女間の異なる待ち時間の評価基準をそろえること。
とりわけ、女性用トイレで発生している「長蛇の列の解消」を目指し、これまで使用していた1983年の基準を見直すことです。
つボイ「基準が1983年!あれからもう何年経っているんや、と。世の中変わってきておりますし。(当時は)まだ、和式が主流だったんでしょうね」
実に43年ぶりとなるこの見直し。
洋式便器や温水洗浄便座の普及によって、最近では個室の利用時間も変わってきています。
小高「そういったことを計算し直すという動きだそうですよ」
つボイ「トイレは、施設を作るときの設計に大きな影響を与えますからね。これは大切な研究ではないかなと思っております」
途上国では安全で清潔なトイレの導入が急がれている一方、先進国や都心部では「よりニーズに合ったトイレのあり方」を研究をしている段階にある、と補足する小高でした。
(nachtm)
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