1つ星シェフも絶賛!京大研究者が蛾の幼虫の糞で「虫秘茶」を開発。
京都大学大学院生が「虫秘茶」というユニークな飲み物を開発し、話題となっています。蛾の幼虫の糞から生まれたこのお茶は、研究者の好奇心から始まり、世界的レストランにも認められるまでに発展しています。1月28日の『CBCラジオ #プラス!』で、永岡歩アナウンサーと三浦優奈がこの話題を取り上げました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く誕生のきっかけは先輩からの手土産
「虫秘茶」と呼ばれる飲み物。
これは、蛾の幼虫の糞を乾燥させて作られたお茶で、開発したのは京都大学大学院生の丸岡毅さんです。
丸岡さんは学部時代から、蛾の幼虫と植物の関係性を研究しており、当時流行していた昆虫食にも関心を持っていました。
ただし、「味はあまり美味しくない」と感じていたといいます。
転機は、大学院2年生の時。
研究室の先輩が手土産として、50匹以上のマイマイガの幼虫を米櫃いっぱいに持ち込んできたのです。
半ば押し付けられる形でしたが、捨てるわけにもいかず、研究室近くの桜の葉を餌として与えることにしました。
糞からいい香りが…
翌朝、桜の葉はきれいに食べ尽くされ、代わりに大量の糞が残っていました。
掃除をしていると、甘く爽やかな香りが漂っていることに気づいたといいます。
さらに水に触れると赤茶色に変化し、その色合いはどこかお茶を思わせるものでした。
永岡「いや、なかなか糞を水に溶いてお茶を連想しない(笑)」
試しに湯を注いで飲んでみたという丸岡さん。意外にも飲みやすく、苦みやえぐみはなく、後味も軽かったといいます。
隣にいた先輩と顔を見合わせ、「これは面白い」と感じたことが、研究の本格化につながりました。
蛾の種類や餌となる植物を変えながら研究を重ね、香りや風味の違いを検証。
微生物検査やアレルギー検査も行ない、人体への影響がないことも確認されています。
1つ星も世界一も絶賛!?
当初は「うんころ茶」と名付け、学内で1杯100円ほどで販売する構想もあったそうですが、サークルの先輩を通じて、ミシュラン1つ星シェフに試飲してもらう機会が訪れます。
そしてシェフから「きちんと商品化した方がいい」と背中を押され、2023年に法人を設立。
社名も製品名と同じ「虫秘茶」としました。
京都府からの企業支援も受け、学生のうちに事業化へと踏み切ります。
同年、世界的に有名なレストラン「ノーマ」が、京都で期間限定のポップアップレストランを開いた際、当時のヘッドソムリエに試飲してもらうことに成功しました。
「桜の華やかな香りがよく、花っぽさと土っぽさのバランスが取れている」と高く評価され、なんとその場で数キロ分の契約がまとまったといいます。
虫の糞に秘められた可能性
この話題に終始唖然とするふたり。
三浦「まず…飲んでみようってなりますか?」
永岡「学生ノリとかでもないんだろうね。本当に研究者としての興味の方が勝ってるっていう…」
また、一流シェフのお墨付きとなると「ちょっと飲んでみたい」と三浦は率直な感想を口にします。
永岡は、コーヒー豆も動物の糞を利用した高級品があることに触れつつ、「研究者としての好奇心がすべての始まりだった」と振り返ります。
現在は、虫秘茶の原料となる植物を育てるために耕作放棄地の再生にも取り組むなど、活動の広がりも見せています。
永岡「虫の糞に、これほどの香りと神秘が込められていたとは…」
何気ない発見が、大きなチャンスにつながることを感じさせる話題でした。
(ランチョンマット先輩)
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