毎週金曜日のＣＢＣラジオ『ドラ魂キング』の人気コーナー、『趣味コレ』。パーソナリティの趣味にフォーカスしたこのコーナーでは、BOYS AND MENの辻本達規が好きな事を好きなだけ語っています。12月26日の放送では「辻本達規の古き良き銭湯」と題して、昔ながらの銭湯の魅力を熱弁。決して広くはない、新しいわけでもない。それでもそこに惹きつけられる何かがある。そんな「何か」の正体、あなたも知りたくはありませんか？

入れないから語りたい

先週行われた公演中の事故により、かかとを骨折中の辻本。本来であればスポーツやアクティブなことが大好きであるにもかかわらず、現在は出来ません。制限がかかっているのはアウトドアばかりでなく、こよなく愛するサウナもお預けという状況。

辻本「僕、古き良き銭湯が大好きなんです。でも行けなくてうずうずしていて…」

さすがに松葉杖をついて入って行くわけにはいきません。多い時は週8回銭湯に通っていたという辻本は、1日に2回行く日もあったほどの大の銭湯好き。

辻本「年に400回くらいサウナ行っていたんですけど、それも全て絶っている状態です」

怪我のため趣味も我慢せざるを得ない辻本が、「せめておすすめの銭湯を語りたい」と紹介したのは名古屋市東区にある「平田温泉」。

小ぢんまりとした入り口で、表には昔ながらの「ゆ」というの看板を掲げた平田温泉は、まさに「古き良き銭湯」というに相応しい外観をしています。

ちいさなサウナ室

ＣＢＣからもほど近い場所にあるという平田温泉は、仕事前の行きつけの場所だとか。

辻本「夜のラジオ番組に出演する前にここで整っておいて、帰ったらもう寝るだけという状態になってから仕事に行くことも多いです」

仕事前の癒しの時間として、もはや日常のルーティンの様にもなっているそう。

辻本「ここのいいところは、本当に昔ながらのザ・銭湯という雰囲気。サウナ室も4人くらいしか座れないんですよ」

2段になったサウナ室は、小ぢんまりとした様子。サウナ室の外にはサウナマットが4枚用意されており、中に何人入っているのか一目でわかるようになっているそう。
建物内ではサウナにありがちなテレビなどはなく、代わりにラジオが流れているそうです。それがまた古き良き雰囲気を醸し出しています。

デジタルデトックスも

辻本いわく、古き良き銭湯には案外こういう所が多いのだとか。「テレビも見られないなんて退屈！」と思う方がいるかもしれませんが、意外とそうでもないようです。

辻本「サウナ中はいろんな情報を遮断したいって人も結構いるんですよ。ラジオの音声だけにただ耳を傾けながら汗をかくのがいい」

テレビを見ながら何となくぼーっと入るのではなく、自分自身と向き合う時間にする。じわじわと汗をかきながら、普段何かと見てしまいがちなスマホやテレビから離れて、心も整える時間にする。そのためには、少しラジオが流れているくらいがちょうどいいのです。

辻本「テレビがあると楽しくていいんですけど、ついＣＭまで頑張っちゃったり、クイズの回答が気になって自分のタイミングで出られなくなっちゃったりもして。そういった面でもラジオは良いんです」

そしてサウナから出た後は、16度～18度とやや控えめな温度の水風呂に入って整うのが辻本のルーティンなのです。

サウナだけじゃない！

もちろんサウナだけでなく、お風呂も魅力たっぷり。平田温泉の昔ながらの白いタイル張りの浴槽は、どこか懐かしさを感じます。

辻本「聞くところによると、お風呂のお湯は地下80mの地下水をくみ上げて沸かして使っているみたいで。薬湯みたいなのも週替わりであって、イベントの時には大きいポンカンが浮かんでたりして」

イベントに合わせたユニークなお風呂を楽しみにしているお客さんも。毎年夏になると大人気の絵本「パンダ銭湯」とコラボしているようで、まるで絵本の中に入ったかのような世界観を味わえると大好評なのだとか。

辻本「なんかね、特別な一日じゃないんだけど、日常の中で心まで落ち着けるような。そんな古き良き銭湯なんですよね」

派手さや新しさはないけれど、ほっと安らげて心も体も温まれる場所。それが銭湯の最大の魅力のようです。
（吉村）