割引シールは消え、小鉢には謎のスルメ…期待を裏切る食の現実
12月17日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』、この日のテーマは「くやしいです!」。スーパーのお惣菜をめぐる攻防から、定食屋で出された謎の小鉢まで、悔しい体験がリスナーから寄せられました。北野と松岡も思わず共感です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く割引シールを待っていたら…
まずは、共働きで会社帰りにスーパーでお惣菜を買うことがあるというAさんから。
「先日私が大好物の店内調理手作り肉団子のパックを手に取ると、妻が『ちょいまち、割引シールのスタッフきた。もう1周してこよう』と言うので、本命の牌を待つ雀士みたいにワクワクしながら店内を1周して戻ったら、棚が空っぽになってました。他人にツモられたようです。悔しいです」(Aさん)
「わかるな」と松岡も身に覚えがある様子。北野によると、最近は人工知能が商品管理をするようになり、割引シール自体が減っているといいます。
人工知能が割引を減らす時代
北野「商品がどれだけ売れるかって、大体人工知能が積み重ねていったらわかるんですよ。ほんなら、もうこの時間で割引シールを貼る必要がないってことで、19時ぐらいには全部売り切れてる場合が多々あるんです」
松岡「最近、ギリギリに行ったら、もう何もないですから。立ち尽くしますもん。『パンすらない…』って」
北野「19時頃、もうなにもないときあるよな」
松岡「滑り込んでいったものの、『ああイチから調理か…』と思いながら」
北野「あれちょっと、結構きついですよ」
スーパーにとっては賢いやり方ですが、会社帰りの方や割引狙いの客にとっては厳しい時代になってしまいました。
焼きそば定食に謎の小鉢
「カミさんが旅行に行った平日、近所にあるばあさんがやってる食堂に初めて行きました。夜は居酒屋になる店です。600円の焼きそば定食を頼みました。ばあさんがトレーの上に乗せて私の前に持ってきました」(Bさん)
焼きそば定食には味噌汁とご飯がついていました。あとは当然、漬物だと思っていたBさん。ところが小鉢にのっていたものは、なんと切り刻んだ「スルメ」でした。
「食べてびっくりしました。悔しいです。普通、ごはん、みそ汁、焼きそばときたら、当然小鉢には漬物だと思うじゃないですか。なぜスルメなのか理解できません。細長く切ってあったので、スルメはデザートなんでしょうか」(Bさん)
夕方まで取れず…
さらに、ばあさんはBさんにこう言ったそうです。
「『それ、炙ろうか?』いや、炙ってもらわなくていいですと断りました。仕方なく食べたんですが、しつこく歯の間に引っかかり、夕方まで取れませんでした。なんでここでスルメだったんでしょうかね」(Bさん)
北野がこの謎を推理しました。このお店は夜になると居酒屋になるため、スルメがそろそろ傷んできたのではないかというのです。
スルメの謎、北野が推理
松岡「なるほどね。もう食べちゃわないとっていう」
北野「そうそう。これは人工知能が冷静に『これやったら喜ばれる』って判断したんじゃなくて、ばあさんじいさんの普通の頭がとっさに『ぼちぼちこのスルメ傷んできたで。夜出すのもちょっとはばかられるな。よし、ほな刻んで細かくして小鉢に入れてしまおう、定食に紛れ込まそう』っていうことやったと思いますよ」
松岡「その可能性もあるわ」
北野「ぱっと見、大根に見えるでしょうっていうことやったんでしょうね」
スーパーの"人工知能"と、ばあさんの"とっさの知恵"。どちらも在庫を無駄にしないという点では同じなのかもしれません。
(minto)
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