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今年の漢字「熊」に、ピンとこない人がいる理由

今年の漢字「熊」に、ピンとこない人がいる理由

12月12日は「いいじ・いちじ」の語呂合わせから「漢字の日」と制定されており、「今年の漢字」が発表されます。2025年の「今年の漢字」となったのは「熊」。各地でクマ被害が相次ぎ、死傷者数が過去最多となったことが反映されたとのこと。しかし世間の反応には「あまりピンとこない」という声もあったようです。12月15日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、その理由に触れます。

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「米」や「高」も

今年の漢字として予想されていたのは「熊」の他にも「米」や「高」などがありました。

「米」はコメの価格高騰やコメ不足、そして「米国」のドナルド・トランプ大統領が世間を大きく賑わせていたため。一方「高」は物価や株価の高騰、日本初の女性総理大臣となった高市早苗氏の影響がありました。

ちなみに1位の「熊」の得票数が2万3346票だったのに対し、2位の「米」は2万3166票でその差はわずか180票でした。それだけクマ被害やコメ不足が世間の人々に与えた影響が大きかったということなのでしょう。

改めて振り返ってみると、苦難の多い一年という印象のようです。

なお、投票は全国の学校や図書館などに設置されている応募箱やインターネット、ハガキなどによって集められたようです。

「熊」は不謹慎?

こんな意見もありました。

「仕事が終わって帰宅したら、我が家の18歳の次男が『今年の漢字が熊になったけど、良くないと思う。被害に遭って大変な思いをしている人がいるのに』と怒っていました。もっと明るい漢字ならよかったのになと思いました」(Aさん)

つボイ「優しい気持ちでいいですね」

小高「ひょっとしたら、大変な目に遭った東北の方の人達が投票しているかもしれないですよね」

クマの出没により実際に影響を受けた地域の方が、「本当に大変だった」という実感を込めて、またその恐ろしさに警鐘を鳴らす意味合いで「熊」に投票した可能性もあると考える小高。

地域で差がある

批判とまではいかずとも、「いまいちピンとこない」「『米』の方が合っているのでは?」という人も少なくないようです。

小高「そこがやっぱり、東北の方で実際に被害に遭っていらっしゃる方との感覚の違いなんでしょうか。
日常生活の全てがクマに振り回されているわけですから。それだけ印象が大きくて、熊に入れたという方が多かったのかもしれませんね」

学校や職場が休みになる、生活様式の変更を余儀なくされる、対策のための費用や手間が増えるなど、直接的な影響が出ていればなおさらでしょう。

つボイ「例えばスキー場にクマが出たとなったら行くのやめておこうか、となるし。せっかくゲレンデを整備して準備してても、クマのせいで来客がなかったらすごい損失ですよ」

それだけ「恐れ」が強く刻まれ、来年こそ被害が落ち着くように、という「願い」の表れかもしれません。

苦労や不安が色濃く表れた2025年度の今年の漢字でしたが、来年は明るい漢字が選ばれるような年になるとよいですね。
(吉村)
 

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