「赤いセリカの女」にときめいた少年たちの想い出
11月7日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、パーソナリティの北野誠が高校時代の友人たちと会って話したことを振り返りました。その時に感じたのが、「みんな、当時の記憶がバラバラ」だったとか。「時が経てば、みんな自分の都合のいいように記憶を改ざんしていくのだなぁ」と言います。人間の記憶はどこにポイントが置かれているのでしょうか?この日の投稿テーマ「気付きました」に送られた投稿を北野となかしが紹介します。
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十数年前に中学校の同窓会に参加したという男性のメールです。
「僕ははっきり覚えていた伝説の『赤いセリカの女』の話を同級生男子に振ったら、誰も覚えていなかったということがありました。
『赤いセリカの女』とは当時、僕ら中学生男子のたまり場だった地元大型書店に時折現れる黒毛のロングヘア和風美人。いつも真っ赤なワンピースを着ています。
僕ら中学生男子を見つけると、薄ら笑いを浮かべながら近づいてきて、『ねえねえ、赤いセリカ見なかった?』『自転車で送ってくれない?』、このセリフのみで声をかけてくる。なんだかよくわからないけどめっちゃ隠微で怖かった。
ビビって自転車で送ることはできないくせに、本屋で彼女を見つけると彼女に声をかけられたくて、みんな単独行動になりました。
僕はここまでめっちゃ覚えているのに、みんなでしゃべったら親友の仲良かった近藤ですらこのことを覚えていなかった、という誠さんと同じ体験をしました」(Aさん)
最初の性衝動
北野はAさんがこんなに強く印象に残っている理由をこう説明します。
北野「このときAさんは、性衝動、つまり初めて『この人とエッチしたい』という気持ちがあったんです。性の目覚めです!」
そして自分の体験を語ります。
北野「僕の家の向かいのお姉さんが化粧品会社に勤めていて、タイトスカートのミニをはいて職場にいっていたのですが、それが僕の最初の性衝動です。僕は紺のストライプのタイトスカートに弱いです(笑)。
僕らの友達と小学校のときにその話をしていたのに、全然みんな覚えていなかったです。僕は最初の性衝動を覚えたときははっきりと覚えています。
Aさんの場合は『いつかオレも誘惑されるんじゃないか』という性衝動です。中学生ですからね、よくわかります」
俺の空
これに対しAさんからの返信が届きました。
「誠さんの指摘で腑に落ちました。赤いセリカの女性で性の目覚めはあったかもしれません。
僕が性の目覚めを自覚しているのは小学校6年のとき、小児喘息の治療のため通院していた病院待合室で偶然に手に取った本宮ひろ志先生の名作『俺の空』第一巻、主人公安田財閥の御曹司スーパー高校生・安田一平が女性教師とのエッチで童貞をおろすというメインストーリー。
エッチの描写が細やかで、とてつもなく隠微でドはまり。病院に行くたび喘息を治しにいっているのにこっそり読んでいました。
このマンガがトリガーになり年上の女性フェチ、女教師モノフェチの人生のはじまりでした。
そんな中で赤いセリカの女の隠微な感じはエロ中学生のオレにはドストライク。確かに誠さんの指摘通りだと思います」(Aさん)
北野「謎めいた年上の女は安田一平の話に近いところがあったのではないですか?」
ロングセラーAV
年上の謎めいたタイトスカートの女性というのはAVの定番で好みだという北野。
「義父ものって知ってます?」となかしに尋ねます。
例えばひとり暮らしの歳老いた父。息子が犯罪を犯して刑務所に行っているところへ、嫁が行くところがないからとお義父さんのところに来る…というストーリー。つまり義父の目線で描かれているのが「義父もの」の所以。
この「義父ものAV」はロングセラーだそうです。高齢者時代ゆえ「こういうシチュエーションならばあるかも」というリアリティがあるそうです。
他にもかつて流行した例として「未亡人下宿シリーズ」を挙げた北野。
夫を早くに亡くした女性が経営しているアパートへ、大学生の男の子がやってきて男女の仲になるというのが一例。これもロングセラーだとか。
ここまで力説して「なんでこんなことを熱く語っているのだろう?」と我に返った北野。
自分の性的衝動に結びつくものはよく覚えているし、知らずと力を込めて話してしまうようです。
(みず)
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