ゴンドラからランタンへ。いまどきの結婚式のトレンド

美しい花嫁、凛々しい花婿。華やかな会場には美味しい料理と人々の笑顔。いつの世も結婚式は、人生の中でも指折りの素晴らしいイベントです。しかしそんな結婚式も、時代とともに変化を見せていきます。8月25日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、ここ最近の結婚式のトレンドについて語られました。司会者と仲人どちらの経験もあるつボイノリオが、小高直子アナウンサーと山本衿奈と共に、煌びやかな式の今と昔を比較します。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く願いを込めて
きっかけとなったのはリスナーからの投稿でした。
「8月23日に伊勢、二見のランタン祭りへ行きました。今年で満60歳の還暦になるので、思い出に上げてきました。ランタンはビニール製のもので明かりはLEDだったので、いろいろな色のランタンが夜空に浮かんでいました。
ランタンには紐が付いていて、飛ばしてしまうのではなく凧揚げのような感じで最後は持ち帰るようになっていました。ゴミ問題などもちゃんと考えられているのでしょう。曇り空だったのでさほど暑さも感じず、思い出の1日となりました」(Aさん)
雄大な伊勢志摩の海と、夜空に浮かび上がるランタンの暖かい光。波の音に耳を傾けながら願いを込めて空に放てば、不思議と叶いそうな気がしてきます。
つボイ「ライトにLEDが使われていたり環境問題に配慮されていたり、今っぽさを感じますね」
ランタンがブーム
この話題を受けて思い出したことがあるという山本。
山本「最近結婚式での司会のお仕事をしていると、披露宴でLEDのランタンを飛ばす演出が結構多いんですよ」
小高「飛ばすって室内で?」
山本「そうです。披露宴会場の照明を落として天井に向かってランタンを飛ばして、新郎新婦の幸せを祈るみたいな感じです」
幻想的でロマンチックなランタンイベントはここ数年で注目を集めており、各地で開催されることも増えていますが、その波はウエディング業界へも。
こちらも近年増加傾向にあるナイトウエディングとの相性も良く、屋内ではもちろんガーデンやビーチなどのより開放的な場所でランタンを飛ばす演出も人気のようです。
バブル期はゴンドラ
つボイ「やっぱり結婚式もトレンドみたいなのがありまして。私の時は2階から螺旋階段をずーっと降りてきて新郎新婦が入場するのが流行ってましたね」
小高「ゴンドラに乗って降りてきたりね!」
山本「バブルですね(笑)」
以前はそういったウエディングの流行にも精通していたというつボイ、「この頃はもう近しい間柄の人が挙式をする年代でもなく、すっかりわからない」と言います。
小高「つボイさん本当は仲人世代なんだけど、今はもう仲人立てないからね」
つボイ「司会やられた時は、仲人いましたか?」
山本「私が担当した式ではいたことがないですね」
恋愛結婚が当たり前になって久しく、お見合いを仲介したり両家の仲を取り持ったりする本来の意味での仲人は本当に見かけなくなりましたが、挙式の立会人といった役割で仲人を立てる文化は残りました。しかしそれも近年ではぐっと減っているように思います。
演出がど派手なものから写真映えするものへと変わったように、形だけ残った文化や「こうあるべき」という概念からどんどん脱却して変化を遂げていく昨今の結婚式です。
司会より仲人の方が?
そんな仲人に関して、つボイはとある不満があるようです。
つボイ「私は司会も仲人も両方やったことがあるんですが、仲人の方がギャラがいいんです」
小高「ギャラって言うな!(笑)」
つボイ「最初の新郎新婦入場から最後の両親への手紙まで司会はずっと大変なのに、仲人って最初にちょっと新郎新婦を紹介するだけで、あとはニコニコ座ってるだけで司会よりもギャラがいい」
どちらも経験したつボイだからこそ感じた疑問なのかもしれません。
小高「あれはお仕事じゃないんです!新郎新婦のためにみんなが集まってやっている会であって、お仕事じゃない!」
結婚式は主催者、参加者相互の好意によって成り立つものであって、そこに損得勘定を介入させるべきではないと小高。しかし仲人の「割の良さ」が忘れられないつボイは、「司会はあれですが、ぜひ仲人の役でお呼びいただきたいと思います」と締めくくったのでした。
(吉村)
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